ものしり一夜づけ

ものしり一夜づけ

『ものしり一夜づけ』は、2003年4月1日から2005年3月8日までの期間、NHK総合テレビで放送された情報番組である。この番組では、毎週火曜日の23時15分から23時44分の時間帯に、視聴者の関心が高いテーマについて専門家を迎えトーク番組として進行された。番組の再放送は毎週水曜日の深夜に行われ、不定期ではあるが衛星第2テレビでも水曜日の11時15分から11時44分に放送されることもあった。

番組の概要

この番組は、2002年にETVで前身となる企画が放送されたのを基にし、レギュラー番組としてスタート。毎回、さまざまな話題から数つのキーワードをもとに、テーマに沿った議論を展開した。特に「博士」と呼ばれるテーマに精通した専門家がゲストとして参加し、その見地をもとにディスカッションが進む形式が特徴的だった。

番組開始当初は、お笑いコンビのキャイ〜ンやますだおかだ、そして宮川大助・花子など、多彩な芸人たちが毎週出演し、視聴者を楽しませた。2004年度からは三宅裕司と南野陽子がレギュラー陣として定期的に出演し、南野は特にそのテーマに合わせたユニークなコスプレを取り入れた演出が話題となった。こうした斬新な形式により、視聴者に新しい情報を提供しつつ、エンターテインメント要素も軽快に融合させていた。

この番組は、他のNHKの同時間帯の番組と異なり、公式ウェブページを持たなかった点でも注目を集めた。このような特異性は、ファンの間で一層の興味を引き、話題を提供する要因となった。

コーナーの特徴

特に印象的だったのは、番組の最後に行われる「きょうのものしり活用術」コーナーである。ここでは、その日のテーマを基にした寸劇が披露され、劇団SETがオフィスを舞台に、ユーモアを交えながら劇を演じることで、番組の内容が視覚的に伝わった。このコーナーは視聴者にさらなる学びを提供し、エンターテイメントとしても楽しむことができる要素となっていた。

出演者

番組の主な出演者には、三宅裕司と南野陽子があり、彼らの軽妙なトークやキャラクターが視聴者に親しまれた。また、ナレーションは古谷敏郎と鹿島綾乃が担当し、番組の進行をスムーズに進める重要な要素となっていた。

書籍出版

この番組に関連した書籍も公開されており、例えば『ものしり一夜づけ』（近代映画社、2003年12月15日発売）、およびその続編『ものしり一夜づけ2』（近代映画社、2004年4月発行）などがある。これにより、番組の内容をより深く理解する機会を提供している。

『ものしり一夜づけ』は、知識の面白さとエンターテインメントの要素を巧みに組み合わせた番組であり、多くの視聴者に愛された番組であった。

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