もへろん

もへろん氏は、1985年1月5日生まれのキャラクター作家で、株式会社もへろんスタジオの代表取締役社長を務めています。本名は櫻井瑛で、大阪府出身です。彼の代表作として知られるのは、彦根市のキャラクター「ひこにゃん」のほか、公式ライバルの「わるにゃんこ将軍」や、京都タワーのキャラクター「たわわちゃん」などがあります。2024年4月には、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」と「ひこにゃん」、「わるにゃんこ将軍」の3キャラクターによるコラボレーションイラストを発表し、話題を集めました。

人物

もへろん氏は、主にキャラクター作家として活動しており、数々のイメージキャラクターを生み出しています。中でも「ひこにゃん」は、彦根城築城400年祭の公式キャラクターとして誕生し、多くの人々に愛されています。しかし、ひこにゃんの著作権を巡っては、彦根市との間で裁判にまで発展しました。

2007年、彦根城築城400年祭実行委員会がイベント企画会社から100万円でひこにゃんの権利を買い上げた後、もへろん氏は商標使用中止などを求め、調停を申し立てました。同年12月には民事調停が成立したものの、その後も類似キャラクターの製造・販売の差し止めや著作者人格権などを巡って訴訟が続き、2012年11月に大阪地裁で和解が成立しました。

この裁判の影響で、もへろん氏とひこにゃんが直接対面することは15年以上にわたり実現せず、メディアへの登場もありませんでした。しかし、2021年7月7日、彦根市との共同記者会見で、和田裕行市長の要望を受け、初めて公の場に登場し、ひこにゃんとの対面が実現しました。

ひこにゃん絵本シリーズ

もへろん氏は、自身が手がけた「ひこにゃん」を主人公とする絵本シリーズも出版しています。2007年1月には「ひこにゃん絵本　ひこねのよいにゃんこのおはなし」が発売されました。しかし、同年11月に刊行された第2弾は「ひこねのよいにゃんこ絵本」シリーズとなり、「ひこにゃん」という名称は使われなくなりました。

この絵本シリーズについては、彦根市や彦根城築城400年祭実行委員会の許諾を得ていないとされており、2009年7月には彦根市が市内の業者に対し、「ひこねのよいにゃんこ」関連グッズの販売中止を求めました。

もへろんと「ひこにゃん」

もへろん氏が制作したひこにゃんの原案は、コンペで当選した3点のイラストであり、当初は「かぶとねこ」と呼ばれていました。「ひこにゃん」という愛称は、イラスト発表後に公募で決定されました。

作品

イラスト・挿絵

ひこにゃん（国宝・彦根城築城400年祭、井伊直弼と開国150年祭イメージキャラクター）
ぴょんちゃん・のんちゃん（阪急電鉄ハイキングイメージキャラクター）
たわわちゃん（京都タワーイメージキャラクター）
よしぼう＆よしちまきちゃん（CLEAN GATEイメージキャラクター）
（天満天神繁昌亭イメージキャラクター）
ひこねのよいにゃんこ

絵本

ひこにゃん絵本　ひこねのよいにゃんこのおはなし（サンライズ出版）
ひこねのよいにゃんこ絵本　よいにゃんことどろちゃんのおはなし（サンライズ出版）

外部リンク

* 桜井デザイン公式ウェブサイト

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