もみじ台

札幌市厚別区もみじ台：住宅団地の概要、歴史、そして未来への展望

もみじ台は、札幌市厚別区の南東端に位置する大規模な住宅団地です。その広さは241ヘクタールに及び、札幌市内でも最大級の規模を誇ります。地域は東西南北の4つに区分され、それぞれ異なる表情を持っています。

地理的特徴

もみじ台は、おおむね南北に長い長方形の形状をしています。東端にはもみじ台通が走り、小野津幌川と札幌テクノパークを挟んで江別市と接しています。西端には野津幌川が流れ、青葉町と隣接。南端は厚別青葉通で北広島市と接し、北端は南郷通で厚別東と接しています。

団地内は、市営住宅や一戸建て住宅が中心です。特に一戸建て地区では用途規制が設けられており、事務所や商店などは地域中央のショッピングセンターなど、特定の商業地区に集中しています。この規制により、住居地域としての静穏が保たれています。

歴史

もみじ台の歴史は、1968年（昭和43年）の団地造成に始まります。それ以前は、白石区厚別町下野幌の一角でした。1971年（昭和46年）から土地と住宅の分譲が開始され、先行する団地であるひばりが丘（春）、青葉町（夏）に続く形で、「秋」をイメージさせるもみじ台という名称が、同年5月1日に命名されました。

1972年（昭和47年）には、地域初の小学校である札幌市立もみじ台小学校が開校。その後、児童数の増加に伴い、小学校は最盛期には4校まで増えました。

人口構成の変化と課題

1982年（昭和57年）には約28,600人を数えた人口は、その後減少に転じ、2016年（平成28年）には約15,800人となりました。注目すべきは、65歳以上の高齢者人口が増加している一方で、児童数が著しく減少している点です。この影響で、2010年（平成22年）には小学校のうち2校が閉校となりました。2020年1月現在、高齢化率は48%と、札幌市内で最も高い水準となっています。

地域活性化への取り組み

若い世代がもみじ台への居住を避ける理由の一つとして、地域に飲食店などが少ないことが挙げられます。この状況を打開するため、住民たちは2017年（平成29年）から建築規制の緩和を市に要請しました。その結果、2019年（令和元年）7月に条例が改正され、飲食店などの開業が可能となりました。これにより、地域に新たな活気が生まれることが期待されています。

交通

もみじ台地区内の交通手段としては、路線バスが利用されています。これらのバスはすべて新札幌バスターミナル（JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅）と接続しており、時間帯によっては札幌駅などへの便もあります。主なバス路線としては、ジェイ・アール北海道バスの空知線「もみじ台団地・虹ヶ丘・テクノパーク方面」や、北海道中央バスの白石営業所「もみじ台・森林公園方面」があります。もみじ台南6丁目には「もみじ台バスターミナル」が設置され、多くのバスが発着しています。

主な施設

もみじ台には、もみじ台管理センターや地区センターなどの公共施設のほか、もみじ台ショッピングセンターなどの商業施設、熊の沢公園などの公園、北海道札幌方面厚別警察署もみじ台交番、札幌市厚別消防署もみじ台出張所、札幌もみじ台北郵便局などの公共サービス施設があります。教育施設としては、札幌市立もみじ台中学校、札幌市立もみじの丘小学校、札幌市立もみじの森小学校、星槎札幌もみじキャンパス、星槎国際高等学校本部校、星槎もみじ中学校、星槎大学札幌サテライト、光生舎ゆいまーる・もみじ台などがあります。過去には、札幌市立もみじ台小学校、札幌市立みずほ小学校など、複数の小学校が存在していました。

もみじ台は、過去の発展と現在の課題を踏まえ、新たな未来を築こうとしています。住民たちの努力によって、この地域が再び活気を取り戻し、若い世代にとっても魅力的な場所となることが期待されます。

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