もりよし

秋田内陸線 急行「もりよし」：沿線の自然を巡る旅

秋田内陸縦貫[[鉄道]]秋田内陸線で運行されている急行「もりよし」は、沿線のシンボルである森吉山にちなんで名付けられました。1989年4月の秋田内陸線全線開通と同時に運行を開始し、現在も1日に下り2本、上り1本が鷹巣駅 - 角館駅間、および阿仁合駅 - 角館駅間で運行されています。

運行概況と停車駅

「もりよし」は、秋田内陸線内を走る速達列車としての役割を担っています。利用には乗車距離に応じた急行料金が必要です（2021年現在、50kmまで160円、51km以上は320円）。定期列車で特別料金を徴収する急行列車は、国内では秩父[[鉄道]]の「秩父路」と本列車のみです。

2022年3月12日改正時点での停車駅は以下の通りです。

鷹巣駅
縄文小ヶ田駅
合川駅
米内沢駅
阿仁前田温泉駅
阿仁合駅
比立内駅
阿仁マタギ駅
上桧木内駅
松葉駅
（※八津駅）
西明寺駅
角館駅

1号は阿仁合駅 → 角館駅間のみの運転です。
※毎年春には「かたくり群生の郷」開園に合わせて八津駅に臨時停車します。

多彩な車両

運行開始当初はAN-8900形が専用車両でしたが、経費削減や観光車両の導入により、現在では秋田内陸縦貫[[鉄道]]の全形式が運用に入っています。

AN-8800形気動車：2012年から運用を開始し、観光列車「笑EMI」登場以降は主に平日の列車で使用されています。特別な内装ではありませんが、急行料金が必要です。2022年4月からは、観光列車「秋田マタギ号」に改造されたAN-8808が第1・2・4・5土曜日に運行されています。
AN-8900形気動車：運行開始当初から使用されていましたが、2012年3月のダイヤ改正で一旦運用を離脱。2020年2月1日からは、観光列車「笑EMI」に改造されたAN-8905が使用されています。2022年4月からは第1・2・4・5日曜日に運行されています。
AN-2000形気動車：2021年2月から観光列車「秋田縄文号」に改造されたAN-2001が使用されています。2022年4月からは第3土曜日と日曜日に普通車両との連結で運行されています。

歴史

1989年（平成元年）4月1日：秋田内陸線全通に伴い鷹巣駅 - 角館駅間に2往復運転開始。
1999年（平成11年）12月4日：上り1本（4号）を角館駅 - 阿仁合駅間の運転に短縮。
2001年（平成13年）1[[2月1日]]：1往復（3・4号）廃止。
2005年（平成17年）12月10日：鷹巣駅 - 角館駅間に下り1本（3号）増発。
2007年（平成19年）3月18日：西明寺駅を停車駅に追加。下り1本（1号）を阿仁合駅 - 角館駅間の運転に短縮。
2012年（平成24年）3月17日：繁忙期を除きAN-8800形気動車の1両に変更。上桧木内駅を停車駅に追加。
2020年（令和2年）2月1日：土休日に限りAN8905号気動車改造の観光車両「笑EMI」を運用開始。3月14日：縄文小ヶ田駅を停車駅に追加。
2021年（令和3年）2月13日：毎月第2土曜日に「笑EMI」とAN2001号気動車改造の観光車両「秋田縄文号」の2両編成で運転開始。
* 2022年（令和4年）4月2日：第1・2・4・5土曜日にAN8808号車改造の観光車両「秋田マタギ号」を運行開始。「笑EMI」は第1・2・4・5日曜日、「秋田縄文号」は第3土曜日と日曜日の運行となります。

急行「もりよし」は、沿線の豊かな自然と歴史を感じられる列車です。ぜひ乗車して、秋田内陸線の旅をお楽しみください。

参考文献：JTB時刻表 各号

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