やくしま (掃海艇・3代)

やくしま（JS Yakushima, MSC-602）

やくしまは、海上自衛隊に所属する掃海艇であり、ひらしま型[[掃海艇]]の2番艇です。この艦名は、屋久島に由来しています。日本の艦艇においては、鵜来型海防艦「屋久」、うじしま型掃海艇「やくしま」、そしてはつしま型[[掃海艇]]「やくしま」に次ぐ4代目にあたります。

艦歴

「やくしま」は、平成17年度の計画に基づいて建造され、2006年5月17日にUSC京浜事業所で起工されました。次に、2007年9月26日に進水し、2009年3月6日に就役しました。以降、掃海隊群第2掃海隊に編入され、佐世保基地に配備されています。

この艦は、数々の重要な任務に従事してきました。2009年1[[2月8日]]には、長崎県沖で墜落した第22航空隊のSH-60Jヘリコプターの捜索任務に参加しました。また、2011年3月11日は東日本大震災が発生した日であり、「やくしま」はこの災害派遣にも従事しました。特に、7月14日から26日には陸奥湾で掃海特別訓練を実施し、各種訓練を繰り返してきました。

さらに、「やくしま」は、2012年には伊勢湾で対機雷戦訓練を行い、日向灘で機雷掃海訓練を実施。2014年と2016年にもそれぞれの年度の機雷戦訓練を伊勢湾で実施しました。2017年には、艦の帰投途中に、乗員が海中に転落し行方不明となる事故が発生し、艦船や航空機による捜索が行われましたが、残念ながら発見には至らず、捜索は1か月後に打ち切られました。

その後、2021年11月3日には東シナ海において護衛艦や米海軍の艦艇とともに共同訓練を行ったことが記録されています。このトレーニングには、護衛艦「いせ」や「はるさめ」、「あさひ」が参加しました。

また、2023年には広島湾と九州西方から沖縄周辺で日米共同訓練が行われ、やくしまはその一員として活動しました。訓練内容には、強襲揚陸艦「アメリカ」など外部艦艇との共同訓練が含まれており、クロスデッキ、船舶誘導訓練、救助任務訓練などが行われました。

その後も、同年の9月25日から10月3日には九州西方から四国沖、駿河湾までの複合的な訓練任務を実施し、様々な訓練項目が予定されていました。これらの訓練は、米海軍LCACとの連携を含む多岐にわたるものであり、やくしまが果たしている重要な役割を示しています。

参考文献

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』（海人社、2010年）

関連項目

• - 海上自衛隊艦艇一覧

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