やったね!ラモズくん

『やったね!ラモズくん』は、樫本学ヴ先生による日本の4コマ[[漫画]]作品です。『月刊コロコロコミック』にて1993年8月号から1998年2月号まで連載されました。

概要

黎明期のJリーグを舞台にした、スポーツギャグ漫画です。ラモス瑠偉選手をモデルにした主人公「ラモズ」を中心に、実在のサッカー選手をモチーフにした個性的なキャラクターたちが、毎回ドタバタ劇を繰り広げます。彼らが所属するリーグは「SJ (Super・Johdan) リーグ」という架空のプロリーグです。

連載は「第1部 -フランスへの道- 完」という形で幕を閉じましたが、ラモズのモデルとなったラモス瑠偉選手の引退などの影響もあり、第2部が描かれることはありませんでした。

サッカーを題材にしていますが、内容は下ネタやパロディが中心。不自由な頭髪をネタにしたギャグや、連続シリーズなど、サッカーとは直接関係のない話も多くありました。しかし、連載後期になると、下ネタは控えめになっていきました。

登場人物

主要人物

ラモズ

主人公。下品なギャグやいたずらが大好きで、かず(三浦知良)に恋愛感情を抱き、よくちょっかいをかけます。つまらないしゃれを言う相手には、バズーカをぶっ放すことも。モデルはラモス瑠偉選手。

キタサワ

ラモズの相棒的存在。「でちゅ。」が口癖で、「キーちゃん」と呼ばれています。ラモズがチームを移籍する際も、いつも一緒に行動します。モデルは北澤豪選手。

かず

基本的に常識人。ラモズによく迫られますが、まんざらでもない様子。CM撮影のネタで大ボケをかましたこともあります。モデルは三浦知良選手。

グロンパス

『名古屋グロンパス』のマスコット。初期の頃は散々な目に遭うことが多かったですが、後に『がんばれ!名古屋くん』という彼が主人公のシリーズが展開されました。最終回では清水さん（清水エスパルスのマスコット・パルちゃんがモデル）と結婚し、子供も生まれます。モデルは名古屋グランパスエイトのグランパスくん。

アルチンド

ラモズと並ぶボケキャラ。「ウガ。」しか喋れませんが、ちゃんと相手に意思は伝わっています。モデルはアルシンド選手。初期は「マルシンド」という名前でした。

スキカラ

ハゲネタ担当。警察ものやゲームものでは悪役を演じることが多く、カツラを使ったギャグが定番です。JFL移籍後も登場していますが、コミックスの人物紹介では所属チームが「?」になっています。モデルは鋤柄昌宏選手。

カッシー

作者。他の漫画にも同じ風貌で登場します。グロンパスくんのネタのオチでは、コマの隅で泣いていることが多いです。

その他

カワクチ

モデルは川口能活選手。女性にとてもモテます。CMの影響で改造されたことがあります。
マヘゾノ

かずと同様、登場時はツッコミ役。モデルは前園真聖選手。
ジョー

常に真顔の男。モデルは城彰二選手。
ナガヤマ

通称：ゴン。イクダ智子（生田智子）と結婚しますが、「ゴン家」となっていました。モデルは中山雅史選手。
オガノ

通称：野人。無口でニヒルな性格。『リッジレーサー』のネタで神速のように走らされます。モデルは岡野雅行選手。
タケッダ

モデルは武田修宏選手。チュピロ磐田在籍時にはスキラッチョの影武者として頭を剃られる羽目に。
ウーコ・マラドンナ

頭にフンを乗せています。モデルはウーゴ・マラドーナ選手。
ガトウキュー

元日本代表監督および元強化委員長。『オバケのQ太郎』のような格好をしており、代表ユニフォームに採用し選手に無理やり着せました。モデルは加藤久氏。
フクーダ

足が速いです。モデルは福田正博選手。
モネエル

モデルはモネール選手。
モネエル星人

巨大な侵略宇宙人。「モネモネ～」としか喋れません。
シヂマール

モデルはシジマール選手。腕がほぼ無限に伸びます。
ダカギ

モデルは高木琢也選手。ボーっとしていても点が取れます。連載末期に登場した際は全くの別人キャラになっていました。
モーリヤマ

モデルは森山佳郎選手。喜ぶとユニフォームを脱ぎます。
ドォンガ

モデルはドゥンガ選手。某爆発漫画の影響で被爆したことも。
アギタ

モデルは秋田豊選手。長い顎が特徴で、ネタにされます。
ナカータ

モデルは中田英寿選手。第1部最終回ではカッシーが第2部『やったね!ナカータくん』の主役になっているかもしれないと発言しました。
オスカー

ラモズが入団した初期の京都パープルサンガ監督。チームの不振に苦しめられ、解任されました。自分の名前をあしらったダジャレを言うことがありました。モデルはジョゼ・オスカー・ベルナルディ氏。
ガモシュー

日本代表監督。真面目ですが、たまにボケます。モデルは加茂周氏。
スキラッチョ

スキカラと同じく頭髪に悩んでいます。モデルはサルヴァトーレ・スキラッチ選手。
エムボマ

本編に二回だけ登場。名前に引っ掛けて「えっ」「む～」「ボー」「まぁね」の台詞だけで4コマを成立させました。モデルはパトリック・エムボマ選手。
ヤス

かずの兄。かずがラモズを連れて来訪した際に名前に引っ掛けて『おいでヤス。』と挨拶し、夫人共々ラモズの怒りを買いました。モデルは三浦泰年選手。

シリーズもの

超巨大4コマ劇場

毎回中ほどの3ページを使って掲載される企画で、オチを見開き一杯に描くというもの。「4コマ」と言われているが実際は前フリで4コマの計6コマであり、「2コマサービスしておきました」といった注釈が毎回書かれています。最終回では見開きの半分を使って20コマ以上となりました。
『ラモえもん』シリーズ

『ドラえもん』のパロディ。原作者の藤子・F・不二雄先生存命中に堂々と行われたパロディですが、2013年に東京タワーで行われた藤子・F・不二雄展では、樫本先生自身が15年ぶりに色紙に書き下ろしイラストを寄稿し、「もう二度とコイツは描きません」とのコメントが添えられていました。
『ラモズ刑事（デカ）』シリーズ

ラモズとキタサワが刑事に扮しています。
『ラモ田一耕助』シリーズ

『金田一耕助シリーズ』のパロディ。ラモ田一耕助が事件現場においてはめ絵に落書きをする、湖から足を突き出している被害者の遺体にカンチョーをする、というオチで事件を解決したことはありません。
『絵描き唄』シリーズ

キャラクターの顔を排泄系の下ネタを入れた絵描き唄で描いていく。
『連続ドラマがんばれ!名古屋くん』シリーズ

グロンパスを『新人サラリーマン・名古屋くん』として主人公にしたもの。基本的に登場人物は全員マスコット。
『実験』シリーズ

対象を普通の人（かず）、アホな人（キタサワ）、ヅラの人（スキカラ）として様々なシチュエーションでの反応を見ていく。オチはスキカラがシチュエーションの要となるものをヅラ代わりに被り、ラモズが驚愕しつつ突っ込みを入れるというのが基本です。

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