やまびこ (企業)

株式会社やまびこ：農林業機械のリーディングカンパニー

株式会社やまびこは、東京都青梅市に本社を置く、国内を代表する農林業機械メーカーです。2008年12月、新ダイワ工業株式会社と株式会社共立という、それぞれ長年にわたり高い技術力とブランド力を誇ってきた二つの企業が経営統合することにより誕生しました。この統合により、やまびこは、農業機械から産業機械まで、幅広い製品ラインナップと、充実した販売・サービスネットワークを構築することとなりました。

沿革：二つの歴史の融合

やまびこの歴史は、統合された両社の歴史に深く根ざしています。株式会社共立は1947年の設立以来、着実な成長を遂げ、1960年には東京市場店頭銘柄として株式公開、その後東京証券取引所への上場を果たすなど、日本の農機業界を牽引する存在へと成長を遂げました。一方、新ダイワ工業株式会社も、高い技術力と製品品質で市場をリードする企業として、独自の道を歩んできました。

2008年の経営統合は、単なる合併ではなく、両社の強みを融合させ、より大きなシナジー効果を生み出すための戦略的な選択でした。統合後、やまびこは、旧共立、旧新ダイワを吸収合併。さらに、2011年にはやまびこ産業機械株式会社とやまびこレンテックス株式会社を合併し、事業基盤の強化を図っています。

グローバル展開：世界へと広がる事業

やまびこの成長は、国内市場にとどまりません。2014年にはベトナムに現地法人を設立、グローバルな事業展開を積極的に推進しています。さらに、同年にはロボット芝刈機メーカーであるBelrobotics SA（ベルギー）の子会社化を実現。農業機械分野における技術革新への取り組みを加速させました。Belrobotics SAはその後、Yamabiko Europe SAへと社名変更し、やまびこのグローバル戦略における重要な役割を担っています。国内においても、2017年には国内販売会社7社の合併によりやまびこジャパン株式会社を設立、販売体制の強化を図りました。同年には中国蘇州市にも現地法人を設立し、アジア市場への進出を強化しています。

製品と事業所：多様なニーズに対応

やまびこは、チェーンソー、刈払機、エンジンブロワといった定番製品から、ヘッジトリマー、動力散布機、動力噴霧機、乗用管理機、スピードスプレーヤといった多様な農林業機械を製造・販売しています。さらに、産業機械分野では溶接機、発電機、投光機なども取り扱っており、幅広いニーズに対応できる体制を整えています。

事業所は、本社（東京都青梅市）に加え、中央センター（東京都青梅市）、大塚オフィス/技術研究所（広島県広島市安佐南区）、横須賀事業所/生産技術部（神奈川県横須賀市）、盛岡事業所/農業機械本部（岩手県滝沢市）、広島事業所/産業機械本部（広島県山県郡北広島町）など、全国に展開しています。これらの事業所は、それぞれの地域特性を活かし、生産、研究開発、販売など、様々な役割を担っています。

未来への展望：持続可能な社会への貢献

やまびこは、これからも技術革新を続け、高品質な製品とサービスを提供することで、農業、林業、そして産業の発展に貢献していきます。持続可能な社会の実現に向けて、環境問題への配慮や、安全性の向上にも積極的に取り組む姿勢を明確にしています。グローバルな視点と、日本の伝統技術を融合させ、未来の農業と産業を支えるリーディングカンパニーとして、更なる発展が期待されています。

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