やまや

株式会社やまやの概要

株式会社やまや（英: YAMAYA CORPORATION）は、日本の酒類、食品、飲料を提供する有名な小売チェーンの一つです。この企業は、イオン株式会社の持分法適用関連会社として知られ、出資比率は19.11%です。やまやは、酒類販売店としては国内大手の一角を占めており、2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しにより、第1部からスタンダード市場へ移行しました。

会社の歴史

やまやの歴史は、1952年3月10日に「やまや商店」として山内寧子が開店したことに始まります。1960年には、山内英房が事業に参加し、酒類だけでなく日用雑貨や家電製品も取り扱いをスタートしました。特にテレビのリース事業は新しい試みであり、注目を集めました。

1970年には法人化し、株式会社やまやが設立されましたが、大規模な事業運営に伴う資金繰りの難しさも経験しました。このため、1971年には酒販店に事業を特化させ、20坪の店舗で約1億2000万円の売上を達成するなど、酒販店としての実績を上げます。

1981年にはディスカウント販売を開始し、3年間で配達と掛売を廃止。結果として、顧客からの評価を受け、売上は急騰しました。1984年には売上高が約20億円に達し、安売り戦略が功を奏しました。

仕入・販売の戦略

やまやは、仕入先を全国に拡大し、地酒や地ワインを豊富に揃えるための新たな調達方法を模索しました。1985年にはカリフォルニアのワインを輸入し、1986年には仙台店を開店。他にも全国展開に伴い、通信販売を開始しました。

1988年には自社での輸入通関業務を確立し、1991年には新たに北陸やまやを設立するなど、事業の拡充を進めました。同年、塩竈に新本社を設置し、物流拠点も強化しました。さらには、1992年に竹田酒販を買収し、1993年には首都圏進出として池袋店を開店しました。

1994年には国内のショッピングセンターやホームセンターに初めて出店。また、1996年にはクレジットカードの取り扱いを開始し、様々な顧客サービスを拡充しました。

近年の展開

2000年代に入ると、やまやは新たな流通センターを開設し、地域への展開を積極的に行いました。特に、イオングループとの提携を強化し、各地の店舗を次々と展開しました。2012年からは通販サイトをリニューアルし、顧客の利便性を向上させました。

2013年にはチムニーを子会社化し、2016年には交通電子マネーの取り扱いを開始、さらにはdポイントなど最新のサービスを導入しました。

2022年以降

2022年には東京証券取引所の市場区分が見直され、スタンダード市場に移行しました。また、2024年には新たに山梨県及び岐阜県に出店予定です。現在も全店舗で「やまやドライブスルー」サービスを展開し、顧客のニーズに応えています。店舗展開は今後も進むと予想され、特に新たな市場開拓に期待が寄せられています。

マスコットキャラクター

やまやのマスコットキャラクターは潮を吹く鯨で、親しみやすさを演出しています。

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