ゆふいん文化・記録映画祭

ゆふいん文化・記録映画祭

ゆふいん文化・記録映画祭は、大分県由布市湯布院町で開催される映画祭です。1998年に始まり、文化映画、記録映画、ドキュメンタリー作品を上映しています。湯布院には、湯布院映画祭、ゆふいんこども映画祭があり、本映画祭は3つ目の映画祭として親しまれています。

概要

映画祭の主会場は、由布市湯布院公民館（2021年からは由布市湯布院地域複合施設、通称ゆふいんラックホール）です。普段、映画館で鑑賞する機会が少ないドキュメンタリー映画などを上映し、上映後には監督や映画関係者、文化人、知識人などを招いてゲストトークを開催しています。以前は毎年5月下旬から6月上旬に3日間開催され、毎回十数作品が上映されていました。2018年は11月23日、24日に、2019年は10月25日（前夜祭）、26日、27日に、2020年は6月26日、27日、28日に、2021年は8月8日、9日に、2020年は7月22日、23日、24日に開催されました。

松川賞

2008年の第11回から、松川賞が創設されました。この賞は、ゆふいん文化・記録映画祭と縁の深かった記録映像作家、故・松川八洲雄監督を偲んで設けられたもので、全国から60分以内のドキュメンタリー映画や記録映画を公募しています。選考委員は、映画関係者だけでなく、筑紫哲也（ジャーナリスト）、森まゆみ（作家）、池内了（宇宙物理学者）、森達也（ドキュメンタリー作家）など、幅広い分野の文化人や知識人が務めてきました。

受賞作品

過去の受賞作品には、以下のようなものがあります。

第1回

大賞/観客賞：「緑の海平線～台湾少年工の物語」（2006年）
「茨の同盟」（2006年）
「津軽の地蔵さま（ツガルのジンジョさま）」（2007年）
「色彩の記憶」（2008年）
「中村三郎上等兵」（2008年）

第2回

準大賞「団旗の下に」（2007年）
観客賞「にっぽんの記憶 第二話 盆のはなし」（2008年）
「波の記憶 …舟大工、新城康弘の物語…」（2007年）
「面打／men-uchi」（2006年）
「住民票を返せ!」（2008年）

第3回

「お父さんとわたしの海 ～面潜漁に生きる夫婦～」
九州国立博物館映像アーカイブス「大善寺玉垂宮の鬼夜」
「福祉番長！」
「前事不忘 後事之師 ～731部隊元少年隊員の証言～」

第4回

「ばっちゃん引退～広島・基町 名物保護司 最後の日々～」（2011年）
「原爆投下を阻止せよ～“ウォール街”エリートたちの暗躍～」（2010年）
「Cuba Sentimental」（2010年）
「むかし むかし この島で」（2005年）

第5回

「アナ・ボトル -西ティモールの町と村で生きる-」（2012年）
「飯舘村 放射能と帰村」（2012年）
福島第一原発事故を題材とする作品

第6回

「ホッパーレース ～ウンカとイネと人間と～」（2013年）
「桃と小桃とこもも丸」（2013年）

第7回

「宮戸復興の記録 2011～2013」
「調律師とピアニスト」（2014年）

第8回

「狛犬の棲む里」（2014年）

第9回

「紅」（2016年）
東京工芸大学卒業製作作品

第10回

「葛根廟事件の証言」（2017年）

関連項目

湯布院映画祭 - 大分県由布市湯布院町で開かれる映画祭
ゆふいんこども映画祭 - 大分県由布市湯布院町で開かれる児童映画を対象とする映画祭

外部リンク

ゆふいん文化・記録映画祭公式サイト

もう一度検索