よしもとサンサンTV

よしもとサンサンTV：関西ローカルから全国へ羽ばたいた若手芸人の登竜門

2004年4月から2009年3月まで、サンテレビジョンで放送されたお笑い番組『よしもとサンサンTV』。神戸市長田区のライブハウスSITE KOBEから、吉本興業の若手芸人たちが繰り広げる笑いの祭典は、関西ローカルでありながら、多くの視聴者を魅了しました。

番組概要：生放送から公開収録へ、そして全国へ

番組開始当初は毎週金曜日の夕方に生放送でスタートしましたが、その後、火曜日の夜に放送枠を移し、公開収録へとスタイルを変えました。さらに、2008年からは土曜日の夕方に再放送も開始。2006年からはCS放送のヨシモトファンダンゴTVでも放送され、全国の視聴者も『よしもとサンサンTV』の笑いを共有できるようになりました。しかし、ファンダンゴTVの終了に伴い、再び関西ローカルの放送に戻っています。

内容：漫才、コント、ゲーム、そして地域情報

番組は、ベースよしもと所属の若手芸人たちを中心に展開されました。毎週、漫才やコントを披露する若手芸人2組に加え、ネタを披露しない芸人たちもゲストとして出演。様々な企画コーナーも番組を彩りました。

地域密着型の番組として、神戸の街のイベントやグルメ情報なども紹介。ローカル番組でありながらも、キャプテン☆ボンバーや犬井ヒロシといった全国区で活躍するキャラクターを生み出しました。同じ時間帯に放送されていた人気番組『リンカーン』との視聴率を自虐的にネタにするなど、視聴者を楽しませる工夫も凝らされていました。

キャスト：豪華レギュラー陣と多彩なゲスト

番組の司会はサバンナが務め、レギュラーには笑い飯、ネゴシックス（2007年卒業）らが名を連ねました。ネタ枠には、青空、アジアン、ジャルジャル、千鳥、NON STYLEなど、後に全国区で活躍する多くの芸人たちが多数出演。ゲストには、FUJIWARA、ケンドーコバヤシ、小籔千豊といった人気芸人も多数出演し、番組を盛り上げました。東京の芸人である千原ジュニアやトータルテンボスもゲスト出演したこともあります。

また、番組独自のキャラクターとして「女と男」「大脇里村ゼミナール」「ビタミンS」といった罰ゲーム担当者も存在感を示しました。

企画コーナー：定番から変わり種までバラエティ豊かに

番組の構成は、オープニングトーク、若手芸人のネタ披露、週替わりのコーナー、エンディングトークといった流れが基本。週替わりコーナーでは「サンサン顔面ギャラリー」「サンサン全身ギャラリー」「シャッフル大喜利」「サンサン名言大辞典」「八木ちゃんのゲームワールド」「犬井ヒロシ」など、多くの企画が放送されました。

特に人気だったコーナーは、「サンサン顔面ギャラリー」と「サンサン全身ギャラリー」。出演者がタイトルに沿った顔を、あるいは全身で表現するこのコーナーは、オリジナルグッズが発売されるほどの人気ぶりでした。「シャッフル大喜利」では、サバンナ高橋の独特のダンスも話題となりました。「八木ちゃんのゲームワールド」では、八木自身の考案したゲームで出演者たちが競い合い、罰ゲームを受ける場面も笑いを誘いました。「犬井ヒロシ」は、サバンナ高橋が演じるキャラクターとゲストの掛け合いが魅力で、多くのバリエーションを生み出しました。

番組終了とその後

『よしもとサンサンTV』は、2009年3月に終了。4月からは同じSITE KOBEからの収録で、『笑い飯・千鳥の舌舌舌舌（ベロベロタンタン）』がスタートしました。短い放送期間でしたが、『よしもとサンサンTV』は、多くの視聴者に笑いを届け、多くの若手芸人の育成に貢献した番組として記憶されています。視聴率は0.2%～0.4%と低かったものの、多くのスターを輩出したという点では、非常に成功した番組と言えるでしょう。

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