りんくうパパラ

りんくうパパラ - 概要

りんくうパパラ（RINKU Papara）は、大阪府泉佐野市にかつて存在した遊園地です。1994年9月に開業し、約2.4ヘクタールの敷地に配置された各種アトラクションやアミューズメント施設が魅力の一つでした。この遊園地は、関西国際空港の開業と同年に設立され、大阪府が関与する第三セクターがその土地を管理していました。

園内には、54メートルの観覧車や小規模なジェットコースターなど、合計20種類のアトラクションが設置されており、特に「ワンダーパーク」と呼ばれるエリアが人気でした。また、テント型のゲームセンター「セガワールドりんくう」や、屋内型の小動物園「ふれあいワンニャンランド」もあり、子供から大人まで楽しめる環境が整えられていました。入場は無料で、アトラクションの利用には現金や回数券が必要という形式を採用していました。入場ゲート周辺には広い広場があり、ここでは毎週土日にフリーマーケットが開催されていました。

閉園の経緯

オープン当初は、短期間で100万人を超える来場者がありましたが、その後は入場者数が減少していきました。特に1999年以降からは、年間70万から60万人台に落ち込むことになり、これは2001年にオープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパンの影響も大きかったとされています。

2004年、借地契約の更新を巡る交渉が行われましたが、第三セクター側が賃料の大幅な引き上げを要求したため、運営会社のサトリアは経済的な見通しが立たず、契約更新を見送ることにしました。その結果、2004年10月末で遊園地は営業を終了し、サトリアは11月に破産手続きに入ったのです。

閉園後の動き

閉園後、りんくうパパラの全ての建物は取り壊されましたが、いくつかのアトラクションは営業終了前に解体され、名古屋に移送された後に再構築・装飾が施されました。これらのアトラクションは、2005年の日本国際博覧会において「デ・ラ・ファンタジア」や「ポケパーク」として再び利用され、短い期間ながらも新たな命を吹き込まれました。また、ポケパークは2006年からは台湾での展開も行い、2010年まで続いていました。具体的には、観覧車は「ポケモン大観覧車」として、様々なアトラクションが新しい形で生まれ変わりました。

閉園後も、かつての入場門付近ではフリーマーケットが行われていましたが、これも2005年11月に終了しました。その後、大阪府企業局は元遊園地跡地の再開発を進めるためのコンペを行い、2006年に大和ハウス工業が最優秀賞を受賞しました。

2007年には、借地契約を結び、新しい施設の建設が始まりました。その結果、2007年12月8日に「りんくうプレジャータウンSEACLE」がオープンしました。これは2階建てのショッピングセンターで、約80軒の飲食店や物販店、日帰り入浴施設が設けられました。また、ランドマークとして高さ85メートルの観覧車も新たに建設され、多くの人々に愛されています。

りんくうパパラの跡地には新たな活気が生まれ、地域の発展に貢献することとなりました。

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