わかしお (潜水艦・2代)

潜水艦「わかしお」

「わかしお」（JS Wakashio, SS-587）は、海上自衛隊に所属する潜水艦で、はるしお型の5番艦です。この艦名は日本の潮の名前から取られており、若潮の意を持ちます。「わかしお」という名前は、過去にも使用されていた艦艇名を受け継いだ2代目にあたりますが、興味深いことに、建造が行われなかった改⑤計画内では、改夕雲型駆逐艦の計画艦名にも用いられています。

艦歴

「わかしお」は、平成2年度の中期防衛力整備計画において、2400トン型潜水艦8102号艦として1990年の12月12日に三菱重工業神戸造船所で起工されました。そして、1993年の1月22日に進水を果たし、1994年3月1日に正式に就役。以後は第2潜水隊群第3潜水隊に配備され、主に横須賀を拠点として運用されました。

就役後の活動の一環として、「わかしお」は1995年の8月23日から11月28日までの期間中、ハワイ派遣訓練へ参加しました。これに続き、1997年の3月12日には、第3潜水隊が番号を変更し第6潜水隊と改称されました。1998年8月27日から11月26日まで、再びハワイ派遣訓練に参加し、2001年の8月29日から11月28日にも再度ハワイでの訓練を実施しました。

2006年4月14日には、さちしおの除籍に伴い第6潜水隊が廃止され、「わかしお」は第2潜水隊群第4潜水隊に編入され、その後も活躍を続けました。そして2013年の3月5日、そうりゅう型潜水艦「ずいりゅう」が横須賀に配備されることにより、「わかしお」は艦籍を除籍されることとなりました。

「わかしお」の最終的な所属は第2潜水隊群第4潜水隊であり、退役までの間に621回の潜航を行い、航海時間は4万7488時間、航程は約275,129海里、これは地球を約13周回る距離に相当します。

歴代艦長

「わかしお」には多くの艦長が指揮を執り、そのすべてが艦の運用に大きな貢献を果たしました。艦長の名前やその任期などの詳細なデータは、多くの資料から確認できます。

参考文献

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）
• - 『世界の艦船 増刊第665集 海上自衛隊潜水艦史』（海人社、2006年）

「わかしお」は、海上自衛隊の歴史において重要な役割を果たした艦艇の一つであり、その任務と貢献は今なお多くの人々に記憶されています。

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