わくわく7

わくわく7 (WAKU WAKU 7): 個性的なキャラクターが織りなす、わくわく格闘劇

『わくわく7』は、1996年にサンソフトからアーケード向けにリリースされた対戦型格闘ゲームです。同社の『ギャラクシーファイト ユニバーサル・ウォーリアーズ』の続編として企画されましたが、世界観やシステムは一新され、全く新しい作品として生まれ変わりました。

ストーリー

物語の舞台は、わくわくシティのわくわく公園に伝わる伝説「わくわくボール」。7つ集めると妖精が現れ、どんな願いも叶えてくれると言われています。わくわくボールを持つ者たちが集い、それぞれの願いを叶えるためにボールを巡る熱い戦いを繰り広げます。

ゲームシステム

基本操作

操作は1レバー4ボタン式で、パンチとキックボタンがそれぞれ2つずつ割り当てられています。同時期の多くのネオジオ格闘ゲームと同様の操作方法です。

わくわくパワー

技を出す、または相手の攻撃をガードすることで「わくわくパワー」ゲージが溜まります。このゲージを消費することで、以下の4種類の強力なアクションが使用可能です。

必殺技の強化: ゲージを消費して、必殺技をパワーアップさせます。威力や性能が向上するだけでなく、技の内容が大きく変化するものも存在します。
スーパーモード: 一定時間、攻撃力と防御力が上昇します。発動時には全身が無敵状態になり、周囲に攻撃判定が発生します。
ドキドキアタック: いわゆる超必殺技です。各キャラクターごとに固有のコマンドで発動する強力な技です。
ハラハラアタック: 全キャラクター共通のコマンドで発動する、ハイリスク・ハイリターンな攻撃です。発動までに時間がかかり隙が大きいですが、ガード不能で非常に高い威力を誇ります。

その他のシステム

中段攻撃: しゃがみガード不能の通常技です。出が遅いという特徴があります。
くらくら値: 攻撃を受けることで蓄積される、気絶値です。一定値を超えると、キャラクターは無防備な「くらくら状態」になります。
投げ受け身: 投げられた瞬間にコマンドを入力することで、ダウンせずに立ち状態に戻ることができます。
わくわく投げ: ボーナスくんを除く全キャラクターが使用できる特殊な投げ技です。通常の投げよりも威力が高く、投げ受け身ができません。
ダウン時の攻防: ダウン状態から、移動起き上がりや起き上がり攻撃が可能です。ダウンさせた側は、追い討ち攻撃で追撃できます。
ふっとばし攻撃/壁受け身: 特定の攻撃で相手を画面端まで吹っ飛ばし、叩き付けることで追加ダメージを与えられます。吹っ飛ばされた側は、壁受け身でダメージを無効化できます。

多彩なキャラクター

本作の魅力は、なんと言ってもその個性豊かなキャラクターたちです。電撃を操る主人公の爆皇雷（バクオウライ）、炎を操るヒロインの牧原アリーナ（マキハラアリーナ）、魔界から来た放浪の剣士スラッシュ、少女人形のティセ・ロンブローゾなど、それぞれが独自の背景と必殺技を持っています。

CPU専用キャラクターのボーナスくんや魔界大帝フェルナンデスも、強烈な個性を放っています。特に、最終ボスのフェルナンデスは、コミカルな外見と凶悪な性能のギャップが印象的です。

移植・配信

『わくわく7』は、ネオジオやセガサターンなどの家庭用ゲーム機に移植されたほか、PlayStation 2用ソフト『NEOGEO オンラインコレクション Vol.11 サンソフトコレクション』にも収録されています。また、Wiiのバーチャルコンソールや、アケアカNEOGEOの1作品として、Nintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4、Xbox Oneでも配信されています。

『わくわく7』は、そのユニークな世界観とシステム、そして個性的なキャラクターたちが織りなす熱い戦いが魅力の対戦型格闘ゲームです。ぜひ一度プレイして、その「わくわく」を体験してみてください。

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