わたしはしじみ!

漫画『わたしはしじみ!』の紹介

『わたしはしじみ!』は、土田よしこが手掛けた日本の漫画作品で、『りぼん』にて1973年から1975年の間連載されていました。この作品は、りぼんマスコットコミックスから全3巻として出版され、さらに全巻をまとめた愛蔵版が中央公論社からも刊行されています。初巻には版によって巻数の表記がないものが存在し、また連載中には特別編として「ディズニーランド漫遊記」が特集されたものの、後の収録には含まれていません。

あらすじ

物語の中心は、大津波しじみとかもめの双子姉妹です。彼女たちは、海辺小学校から第一小学校への転校生として登場します。クラスメイトの中で、かもめは瞬く間に人気者となりますが、姉のしじみは周囲からあまり相手にされません。しかし、意外にも塩吹という同級生がしじみに興味を抱くことに。恋愛に不器用なしじみは、果たして彼の想いに応えることができるのでしょうか。

登場人物

大津波 しじみ（おおつなみ しじみ）

しじみは、第一小学校に通う小学6年生の女の子です。彼女は短身で目立たない容姿の持ち主であり、成績も良くないため周囲から注目されることはほとんどありません。しかし、食い意地がはっていて、冷蔵庫の消臭剤を口にするような奇行も見られます。そんな彼女でも、乗り物酔いや酸欠といった状況下では能力を発揮し、周囲を驚かせることもあります。母親からの扱いも厳しく、姉妹の中で最も苦労している様子です。

大津波 かもめ（おおつなみ かもめ）

しじみの双子の妹であるかもめは、しじみよりも運が良く、美を兼ね備えた女の子です。学業成績も優秀で、周囲の注目を集める存在です。しかし、少し意地が悪く、同性である塩吹からは好かれていません。恋愛にも積極的で、特にイケメンに目がないという一面も持っていますが、初恋が悲劇的に終わる過去を持っています。

大津波 しい竹（おおつなみ しいたけ）

しじみとかもめの弟のしい竹は、ちょっとおかしなキャラクターです。初めはユーモアのある仕草で観客を笑わせますが、成長するにつれ彼自身の個性を発展させていきます。

塩吹 満（しおふき みつる）

しじみのクラスメイトである塩吹は、優秀でイケメンなクラス代表です。しじみに対して特別な感情を抱いており、その想いが彼の行動に影響を与えます。そうした恋愛模様が物語の重要な要素となります。

教師

物語の中盤から登場する教師は、しじみとの関係が難しく、彼女に手を焼く一方で、塩吹のことも心配しています。

書誌情報

『わたしはしじみ!』は、以下のように刊行されています。全3巻は集英社のりぼんマスコットコミックスから出版され、1989年には愛蔵版も発売されています。

• - 単行本: りぼんマスコットコミックス版全3巻（集英社刊）

- 第1巻: 1974年4月10日発行
- 第2巻: 1975年5月10日発行
- 第3巻: 1976年6月10日発行

• - 愛蔵版: 1989年6月発行、ISBN 978-4-12-001822-0

この作品は、しじみとかもめという異なる個性を持った姉妹を通して、成長や友情、恋愛を描いた物語であり、多くの読者に愛され続けています。

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