わんぱく同盟

『わんぱく同盟』

『わんぱく同盟』（わんぱくどうめい）は、1963年10月17日から1964年5月30日まで、フジテレビ系列の放送局で放映された日本のテレビドラマシリーズです。

作品概要

本作品は、放送当時の子供たちを主な対象視聴者として制作されたドラマです。物語は、現代っ子たちが身の回りで起こる様々な出来事や、時には小さな社会的な不正や問題に対し、持ち前の正義感と行動力で立ち向かい、事件を解決していく様子を描いています。子供たちが互いに協力し合い、困難に立ち向かう姿を通じて、友情や勇気といったテーマが描かれました。

番組の制作は、フジテレビ、東宝、そして日映新社の三社が共同で行いました。これは、当時のテレビ番組制作において、異なる得意分野を持つ制作会社が協力する形態の一つと言えます。また、本ドラマは、現在のキッコーマン株式会社である野田醤油株式会社が一社単独で提供しました。そのため、番組の放送時間中に流れるコマーシャルには、提供スポンサーであるキッコーマンの有名なテーマソングが使用され、番組と共に視聴者の記憶に残っています。

放送情報

『わんぱく同盟』は、放送期間中に一度、放送時間帯が変更されました。

最初の放送期間である1963年10月17日から1964年4月9日までは、毎週木曜日の19時00分から19時30分までの30分枠で放送されていました。その後、1964年4月18日からは、放送曜日が土曜日に移り、放送時間も19時30分から20時00分までの30分枠に変更されました。この時間帯で1964年5月30日の最終回まで放送が続けられました。これらの時間は全て日本標準時です。

キャスト

本ドラマに出演した主なキャストは以下の通りです。

土井 英之（主人公）： 平塚 文雄
物語の中心となる少年、英之を演じました。
土井 闘太（英之の兄、新聞記者）： 仲代 圭吾
主人公の兄であり、新聞記者という設定の闘太を演じました。彼はジャーナリストの視点から、弟たちの活動に関わります。
* その他： 中原 奈々子、白田 和夫、三科 公子、森田 春生、川村 英子、石上 正巳 ほか
主人公の仲間たちや、物語に登場する様々な人物を演じました。

スタッフ・主題歌

制作スタッフには、脚本の新井一氏、監督の小田基義氏らが名を連ねています。

番組の主題歌は「わんぱく同盟の歌」です。この楽曲は、松井国夫氏が作詞を、長沢勝俊氏が作曲を手掛けました。主題歌は、番組の冒頭やエンディングで使用され、ドラマの世界観を盛り上げ、特に子供たちの間で親しまれました。

『わんぱく同盟』は、1960年代半ばにおける児童向けテレビドラマとして、当時の子供たちの日常や社会との関わりを描き、正義や協力といったテーマを伝える役割を果たしました。有力な制作会社とスポンサーの支援のもと、約8ヶ月にわたり放送され、当時の子供たちの記憶に残る作品の一つとなりました。

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