わんぱく問答

わんぱく問答

『わんぱく問答』（わんぱくもんどう）は、1966年2月2日から同年6月1日まで、日本テレビ系列局で毎週水曜日の18時00分から18時30分にかけて放送された、日本テレビ制作の子供向けバラエティ番組です。この番組はカゴメ株式会社の一社提供によって実現し、全18回の放送をもって終了しました。

番組の概要

『わんぱく問答』の最大の特徴は、子供たちの純粋な疑問と、当時の人気お笑いタレントたちの機知に富んだ応答によって構成されるユニークな形式にありました。

番組では、毎回異なる分野で活躍するお笑いタレントがゲストとして招かれました。彼らは、スタジオに集まった子供たちに対して、よく知られたおとぎ話や童話を読み聞かせます。しかし、この読み聞かせは一方的なものではありませんでした。話を聞いている子供たちは、物語の内容に対して疑問や不思議に思った点があれば、読み聞かせの途中であっても自由に「ストップ」をかけることができたのです。

子供から質問が出た場合、ゲストとして招かれたタレントは、その子供が抱いた疑問に対して、納得できるような形で話を補足したり、説明を加えたりする必要がありました。これは、単に物語を読み聞かせるだけでなく、子供たちの思考力を刺激し、対話を通じて物語への理解を深めることを意図した画期的な試みと言えるでしょう。

番組の進行役および、子供たちの質問やゲストの回答に対する判定役は、多方面で活躍していた永六輔が担当しました。永六輔の存在は、番組に落ち着きと知的なユーモアをもたらし、子供たちとタレントの間で行われる問答を円滑に進める上で重要な役割を果たしました。

ゲスト出演者

番組には、当時子供たちにも親しまれていた様々なお笑いタレントやコメディアンが出演しました。主なゲストとして記録されているのは以下の通りです。

上方柳次・柳太
漫画トリオ
三遊亭小金馬（後の三遊亭四代目金馬）
佐々十郎
大村崑
かしまし娘
若井はんじ・けんじ
てんぷくトリオ
* ほか

これらの顔ぶれからも、番組が当時の演芸界・コメディ界を代表する多彩な才能を招いていたことがわかります。彼らならではの個性的な語り口やユーモアが、子供たちの疑問に対する応答にどのように生かされたかは、番組を見る上で興味深い点であったと考えられます。

放送期間と回数

『わんぱく問答』は、1966年の2月2日に放送を開始し、同年6月1日まで約4ヶ月間にわたって放送されました。合計で18回の放送が行われています。比較的短い放送期間ではありましたが、そのユニークなコンセプトは、当時の子供向け番組としては特筆すべきものでした。

参考資料

この番組に関する情報源として、『読売新聞縮刷版』の1966年2月2日から6月1日付のラジオ・テレビ欄が挙げられます。

関連番組

『わんぱく問答』と同じ日本テレビ系列で放送され、かつカゴメの一社提供という共通点を持つ子供向け番組として、後に放送された『モグモグGOMBO』があります。両番組は放送時期は大きく異なりますが、企業が一社提供する子供向け教育・バラエティ番組という点で系譜が見られます。

『わんぱく問答』は、子供たちの素朴な知的好奇心を大切にし、エンターテインメントの要素と組み合わせた番組として、短期間ながら記憶される存在です。

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