アイオス・ニコラオス

アイオス・ニコラオス (Agios Nikolaos)

アイオス・ニコラオスは、ギリシャのクレタ島に位置する都市であり、周辺地域を含む基礎自治体です。ラシティ県の県都として知られ、アギオス・ニコラオスとも表記されます。

地理

アイオス・ニコラオスは、クレタ島の東側に位置し、シティア、イラクリオン、イエラペトラといった主要都市へのアクセスが良い場所にあります。2000年時点での市の人口は、近郊の村を含めて19,000人を超えています。この町の一部は、古代のラト・プロス・カマラという町の跡地に建設されています。

歴史

アイオス・ニコラオスの起源は、青銅器時代後期に遡ります。ドーリア人がラトの要塞を占拠し、港を持つアイオス・ニコラオスの地が重要視されるようになりました。アイオス・ニコラオスという地名は、ギリシャと航海の守護聖人である聖ニコラオスに由来し、ギリシャやキプロスでよく見られる地名の一つです。

現代のアイオス・ニコラオス

現在、アイオス・ニコラオスはラシティ県の県都として、20の集落や農村の中心地として機能しています。観光地としても発展しており、ヴリスメニ湖、小さなビーチ、アイオイ・パンテ島、考古学博物館、地元の植物展覧会「イリア」などが観光名所となっています。特に、8月には西ヨーロッパからの観光客が多く訪れます。

ヴリスメニ湖周辺には、散歩道のある公園、競技場、カフェなどが整備されており、湖上では伝統的な漁船やアヒル、ハトなどが見られます。

交通

アイオス・ニコラオスは、ギリシャ本土からのアクセスも良好です。ニコス・カザンツァキス空港からはヨーロッパ各地への便が運航されており、イラクリオンからは1日に何本ものフェリーが出ています。また、アイオス・ニコラオス港からはピレウスやドデカネス諸島への航路も利用できます。

著名な出身者

ニコス・クンドゥロス (1926-、映画監督)
ミミス（ディミトリス）・アンドルラキス (1951-、政治家)
マリア・ダマナキ (1952-、政治家)

参考資料

PDF (875 KB) 2001 Census. National Statistical Service of Greece (ΕΣΥΕ).
Basic Characteristics. Ministry of the Interior.
C.Michael Hogan, Lato Fieldnotes, The Modern Antiquarian (2008-01-10)

外部リンク

アイオス・ニコラオス市公式サイト
アイオス・ニコラオス港公式ホームページ

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