アイスフォレスト

アイスフォレスト

『アイスフォレスト』は、さいとうちほが描く、フィギュアスケートの世界を舞台にした漫画作品です。小学館の『月刊フラワーズ』にて2007年から2012年まで連載され、全12巻の単行本が刊行されました。

あらすじ

物語は、かつて天才シングルスケーターとして名を馳せた珠洲雪野が、怪我をきっかけにアイスダンスへと転向するところから始まります。しかし、アイスダンスの世界ではパートナーに恵まれず、苦悩する日々を送っていました。そんな中、雪野は取り壊しが決まったホームリンクを訪れ、そこで煌河一己という男性と出会います。

一己は、荒れたリンクでさえも美しいジャンプを披露する雪野の才能を見抜き、彼女をバックアップすることを決意します。そして、雪野にアイスダンサーのロマン・ギルベールを紹介します。ロマンは、かつて婚約者でもあったパートナーに捨てられた過去を持ち、失意の中にいましたが、一己の計らいで日本へやってきます。シングルスケートとアイスダンス、それぞれの世界で挫折を味わった二人は、ペアを組むことになります。しかし、雪野はアイスダンスの経験が浅く、ロマンとの実力差は歴然としていました。過去のトラウマを抱えるロマンと共に、雪野は困難を乗り越え、成長していく姿が描かれています。

登場人物

珠洲 雪野（すず ゆきの）

元シングルスケーターで、14歳でジュニア大会優勝という輝かしい実績を持つ天才少女でした。しかし、怪我によりシングル選手としての再起を断念。リハビリを兼ねてアイスダンスに転向しますが、なかなかパートナーに恵まれませんでした。煌河一己との出会いをきっかけに、ロマン・ギルベールとペアを組むことになります。

ロマン・ギルベール

日加混血のアイスダンサーで、日本人である母親とカナダ人の父親を持つ19歳。かつては婚約者でもあったパートナーとの破局が原因で意気消沈していました。煌河一己の紹介により来日し、雪野とペアを組むことになります。一己からは「マロン君」と呼ばれています。

煌河 一己（こうが いっき）

ホテル経営を手掛ける煌河グループの御曹司で、同グループの専務を務めています。スケートリンクの取り壊し現場で雪野の才能を見抜き、彼女の活動をバックアップします。

書誌情報

さいとうちほ 『アイスフォレスト』 小学館 〈フラワーコミックスα〉 全12巻

2007年11月26日発売、ISBN 978-4-09-131385-0
2008年03月26日発売、ISBN 978-4-09-131490-1
2008年08月08日発売、ISBN 978-4-09-131816-9
2009年02月10日発売、ISBN 978-4-09-132267-8
2009年07月10日発売、ISBN 978-4-09-132623-2
2009年12月10日発売、ISBN 978-4-09-132823-6
2010年05月10日発売、ISBN 978-4-09-133196-0
2010年10月08日発売、ISBN 978-4-09-133459-6
2011年03月10日発売、ISBN 978-4-09-133653-8
2011年08月10日発売、ISBN 978-4-09-134020-7
2012年01月10日発売、ISBN 978-4-09-134260-7
2012年05月10日発売、ISBN 978-4-09-134466-3

関連項目

都築奈加子
野上由樹恵
*元スケーター。本作品の制作にあたり取材に協力している。

脚注

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