アイティオール

アイティオール株式会社は、東京都港区に本社を置く、ITソリューションを提供する企業です。2007年の設立以来、Webシステム開発、デザイン制作、インターネットメディア運営、ジュエリー通販など多岐にわたる事業を展開しています。企業理念は「すべての企業にITを。」で、IT業界における最先端技術の追求と、幅広いサービス提供を目指しています。

創業者は、比較.comやネットエイジアで取締役を務めた鹿島雄介氏です。主力サービスはクラウド型IP-PBXサービス「ナイセンクラウド」で、企業のコミュニケーション基盤を支えています。その他、企業向けSNS「企業ネット」やジュエリー通販サイト「オールジュエリー」などを運営し、多様な顧客ニーズに対応しています。

アイティオール株式会社は、企業向けサービスに加え、エンターテインメント性の高い活動でも知られています。その代表例として、Twitterを中心とした企業アカウントの擬人化プロジェクトが挙げられます。ビックカメラ、タカラトミー、クックパッドなど、有名企業の公式アカウントを擬人化したキャラクターを制作し、イラストや動画、バーチャルYouTuberとして展開しています。これらの活動は、企業イメージの向上だけでなく、多くのユーザーに親しまれる独自のブランド構築にも貢献しています。

代表的なキャラクターとしては、「ビッカメ娘」（ビックカメラ）、「クックパッドたん」（クックパッド）などが有名で、それぞれ独自の個性と魅力を持ち、ファン層を形成しています。さらに、アイティオール社オリジナルキャラクター「藍手いおり」「激おこバンバンちゃん」「TELUちゃん」「BELUちゃん」なども存在し、企業プロモーションや季節の挨拶などで活用されています。これらのキャラクターは、LINEスタンプや、3Dモデルを使ったバーチャルYouTuberとしての活動にも展開されています。

アイティオール株式会社は、エイプリルフールには大掛かりな企画を実施することで知られています。近年は、エンターテインメント事業を強化しており、2022年には完全子会社としてナイセン・エンターテインメント株式会社を設立しました。これにより、エンターテインメント関連事業をより一層推進し、新たなビジネスモデルの構築を目指しています。

設立当初は、仙台市にも事業所を構えていましたが、テレワークの普及に伴い、2020年に閉鎖されました。現在では、東京本社を中心に、効率的な業務体制を構築し、事業展開を進めています。

沿革を振り返ると、2007年の設立以降、着実に事業を拡大してきました。資本金増資や様々な認証取得、新たなサービス提供など、成長を続ける中で、数々の実績を残しています。2015年には、主力サービス「ナイセン」の名称を「ナイセンクラウド」に変更し、サービスのブランドイメージを刷新しました。

アイティオール株式会社は、企業向けサービスとエンターテインメント事業の両面において、独自の戦略を展開しています。これらの活動を通じて、IT業界における存在感を高め、社会への貢献を継続していく姿勢を示しています。

ナイセンクラウドは、固定電話をクラウドサービス化した企業向け電話サービスです。遠隔地にいる社員や携帯電話も内線電話として利用できるため、コミュニケーションの効率化に貢献します。このサービスはアイティオール株式会社の主力事業であり、公式Twitterアカウントも「ナイセン」名義で運用されています。

PR活動の一環として、漫画によるサービス解説なども行われており、若手OLのキャラクター「藍手いおり」を主人公としたストーリーが展開されています。CM動画には、関口愛美さんを起用し話題を呼びました。また、CM動画中のワンシーンから生まれた「激おこバンバンちゃん」は、スマホアプリの主人公として登場するなど、多角的な展開を見せています。

さらに、ナイセンのテーマソング「ないせんのうた」は、カラオケJOYSOUNDやセガのアーケードゲームmaimaiでも配信されており、広く認知されています。藍手いおりや激おこバンバンちゃんなどのキャラクターはLINEスタンプとしても販売され、様々な媒体で展開されています。

アイティオール株式会社は、企業アカウントの擬人化プロジェクトでも注目を集めています。特に、「ビッカメ娘プロジェクト」は、ビックカメラ各店舗の擬人化キャラクターを制作するもので、関連書籍も出版されるなど、大きな成功を収めています。

これらの活動を通して、アイティオール株式会社は企業理念である「すべての企業にITを。」を体現し、IT業界の未来を創造しています。今後とも、技術革新とエンターテインメント性を融合した新たな挑戦が期待されます。

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