JOYSOUND

JOYSOUND（ジョイサウンド）

JOYSOUND（ジョイサウンド）は、エクシング（ブラザー工業グループ）が展開する業務用通信カラオケのシリーズであり、そのコンセプトは「楽しさ」と「音楽の共有」です。特に魅力的なのは、特定の歌手のマイナー楽曲や同人音楽など、他社にはない豊富な曲数が提供されている点です。そのため、多くの音楽ファンに支持されています。

概要

JOYSOUNDは、様々なコンテンツやアプリケーションと連携し、ユーザーが楽しむための多彩なサービスを提供しています。特に「うたスキ」というSNS機能を活用した「リアルタイムリクエスト」では、ユーザーが選曲した楽曲を即座に反映させることができ、個々の好みに合わせた音楽体験を実現します。ありふれたカラオケの枠を超え、個別の音楽嗜好に合わせた楽曲を提供することがJOYSOUNDの大きな特徴です。

また、2014年9月には「うたスキ」会員数が1000万人を突破しました。最新機種「JOYSOUND X1」では、業界最多の35.5万曲以上が配信されており、ユーザーは幅広い選択肢から楽しめます。この機種のガイドボーカル機能は、プロの音楽家たちによって録音されたボーカルを使用しており、ユーザーは高品質な音楽体験を得ることができます。なお、ガイドボーカルは日本人アーティストだけでなく、外国の曲も含まれています。

歴史

JOYSOUNDは、その始まりをTAKERUというソフトベンダーの開発者である安友雄一にまで遡ることができます。彼は、DTMの普及を目指す音楽学校の教師と出会い、そこでの提案を受けてカラオケ機器の新たな活用方法を見出しました。彼のアイデアは、MIDIデータを通信カラオケに応用するというものであり、これがJOYSOUNDのサービス開始の契機となりました。

初期の配信方式は、ブラザーのサーバーからISDNを用いて楽曲を送信し、店舗は電話回線を通じてデータを受け取る形でした。これにより、収録可能な楽曲数の限界や新曲の追加の遅れといった課題を解決することができました。特に、安友は当時の通信環境の遅さを逆手に取り、新しい技術を開発する契機となりました。

機種と機能

JOYSOUNDは多くの機種をリリースしており、通信カラオケ黎明期の「JS-1」から始まり、最新の「JOYSOUND X1」まで、時代に応じた進化を遂げてきました。各モデルは、居酒屋やカラオケボックスなどさまざまな市場で利用されています。特に有名なのはHyperJoyシリーズで、アニメソングやマイナー曲を大量に収録して人気を博しました。

さらに、JOYSOUNDは家庭用のカラオケサービスにも参入しており、WiiやPlayStation、Nintendo Switchなどで利用できるソフトを展開しています。家庭向けでは軽量で持ち運びできる機器や、豊富な楽曲が揃っており、誰でも手軽にカラオケを楽しめるよう工夫されています。

最近の技術革新として、ハイレゾカラオケの導入や、オンライン授業、動画配信など新たなエンターテインメント体験を提供するプラットフォーム「X PARK」の実装が行われています。これにより、ユーザーはいつでもどこでもカラオケを楽しむことができ、音楽の楽しさを再発見することが可能になりました。

結論

JOYSOUNDは、ユーザーに対して多様な音楽の楽しみ方を提供しており、カラオケという形での音楽の普及と発展に貢献しています。これからも新しい技術やサービスの展開を通じて、さらなる成長が期待されるでしょう。

もう一度検索