アイドル楽曲大賞

アイドル楽曲大賞とは

アイドル楽曲大賞は、2012年より開催されているアイドル楽曲に関する年間ランキング企画です。ライター・編集者のピロスエ（鈴木亮一）氏が主宰し、アイドルファンのインターネット投票によって選出されます。

概要

ピロスエ氏は、2002年からハロー!プロジェクト（ハロプロ）の楽曲を対象とした「ハロプロ楽曲大賞」を主宰していました。2010年からはハロプロ以外のアイドル楽曲を対象とした「アイドル楽曲部門」を新設し、2012年にアイドル楽曲大賞として独立しました。そのため、ハロプロの楽曲はノミネート対象外となっています。

ただし、チャオ ベッラ チンクエッティ、吉川友、アップアップガールズ（仮）など、現ハロプロメンバーではないもののハロプロとの関連が強いアイドルについては、「ハロプロ」「アイドル」の両方でノミネート対象となる場合があります。

ファン主導のランキングながら、アイドルのみを対象とした既存の音楽賞が少なかったことから、タワーレコードなどのCDショップで結果が掲示されたり、わーすたやアイドルネッサンスの紹介記事に当ランキングの結果が使われるなど、注目を集める企画となっています。

部門

アイドル楽曲大賞には、以下の部門があります。

メジャーアイドル楽曲部門
インディーズ/地方アイドル楽曲部門
アルバム部門
推し箱部門

2012年は「楽曲部門」のみでしたが、2013年より「メジャー」と「インディーズ/地方」に分割されました。

投票方法

前年12月1日 - 11月30日に発売されたCDシングル・アルバムに収録された楽曲がノミネート対象となります。ノミネート対象から各部門ごとに楽曲やアルバムを選び、点数をつけて投票します。

「楽曲大賞」と銘打っていることから、「メジャー」「インディーズ/地方」のいずれかの楽曲部門への投票が必須となっています（「アルバム部門」「推し箱部門」のみの投票はできません）。

部門の変遷

2015年には、T-Palette Recordsよりリリースされた楽曲が「インディーズ/地方」から「メジャー」に変更されましたが、2016年には再び「インディーズ/地方」に戻されました。また、2016年にアイドル専門メジャーレーベルとして発足したFORCE MUSICは「インディーズ/地方」扱いとなっています。

結果（一部抜粋）

独立以前

2010年（第9回ハロプロ楽曲大賞2010）
アイドル楽曲部門: 「行くぜっ!怪盗少女」（ももいろクローバー）
2011年（第10回ハロプロ楽曲大賞2011）
アイドル楽曲部門: 「鼓動の秘密」（東京女子流）

独立後

2012年（第1回）
楽曲部門: 「ワナダンス!」（Tomato n' Pine）
アルバム部門: 『PS4U』（Tomato n' Pine）
推し箱部門: 東京女子流
2023年（第12回）
メジャーアイドル楽曲部門: 「楽の上塗り」（CYNHN）
インディーズ/地方アイドル部門: 「八月」（fishbowl）
アルバム部門: 『王国』（fishbowl）
* 推し箱部門: CYNHN

イベント

主催者のピロスエ氏や、コメンテーターの岡島紳士氏、ガリバー氏、宗像明将氏らにより、2019年までは毎年阿佐ヶ谷ロフトAで発表イベントが行われていました。2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインでの発表となっています。

また、2019年よりスピンオフイベントとして、VIDEOTHINK（岡島）主催で楽曲大賞コメンテーター陣とゲストによる「アイドル楽曲大賞プレトーク」が開催されています。

アイドル楽曲大賞は、その年のアイドルシーンを象徴する楽曲やアーティストを知る上で、重要な指標の一つとなっています。

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