アイモーネ・ディ・サヴォイア＝アオスタ (1967-)

アイモーネ・ディ・サヴォイア＝アオスタは、1967年10月13日にフィレンツェで誕生しました。イタリア王国の元王家であるサヴォイア家の一員であり、第4代アオスタ公アイモーネの孫にあたります。父は第5代アオスタ公アメデーオ、母はパリ伯アンリの娘であるクラウディア・ドルレアンスです。

2006年、父アメデーオがサヴォイア家家長を称するようになったことに伴い、それまで名乗っていたプッリャ公から、第6代アオスタ公の称号を引き継ぎました。2021年には父の死去によりサヴォイア公の称号とサヴォイア家の当主の地位を継承しましたが、この地位を巡り、サヴォイア公エマヌエーレ・フィリベルトとの間で争いが生じています。

アイモーネはミラノのボッコーニ大学を卒業後、イギリスのJPモルガン・チェースに勤務し、その後イタリア海軍で少尉として任官しました。2000年以降は、イタリアの大手企業ピレリのロシア支社で要職を務めています。実業家としての手腕を発揮する一方で、家長としての重責を担い、多忙な日々を送っています。

2008年9月16日、駐モスクワ・イタリア大使館で、ギリシャ王子ミハイルの娘であるオルガと法律婚を行いました。二人は又従兄妹同士であり、9月27日にはギリシャのパトモス島で宗教婚を執り行いました。結婚式には、スペイン王妃ソフィア、ギリシャ元国王コンスタンティノス2世夫妻、サヴォイア＝アオスタ公家からはマルゲリータ・ディ・サヴォイア＝アオスタが出席し、サヴォイア家本流からはマリーア・ガブリエッラ・ディ・サヴォイアも参列しました。

アイモーネは、ロシアとの関係強化にも尽力しており、2018年にはロシア政府から露伊関係向上への貢献を称えられ有功勲章を授与されました。2019年には、イタリア政府からイタリア共和国功労勲章のカヴァリアーレ号を授与されています。また、同年には駐ロシア連邦マルタ騎士団大使に任命され、2020年に信任状を捧呈しています。これらの活動は、彼の国際社会における影響力の大きさを物語っています。

アイモーネとオルガの間には、以下の3人の子供がいます。

ウンベルト（2009年 - ） - ピエモンテ公
アメデーオ （2011年 - ） - アブルッツィ公
* イザベッラ（2012年 - ）

アイモーネ・ディ・サヴォイア＝アオスタは、サヴォイア家の歴史と伝統を受け継ぎながら、現代社会においても多岐にわたる分野で活躍を続ける人物です。その活動は、イタリア王家の名誉を守ると同時に、国際社会における友好関係の構築にも貢献しています。

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