アイランドシティ中央公園

アイランドシティ中央公園（あいらんどしてぃちゅうおうこうえん）は、福岡県福岡市東区香椎照葉に広がる、福岡アイランドシティを代表する都市公園の一つです。この公園は、人工島であるアイランドシティの「まちづくりエリア」の中核を担う存在として位置づけられています。緑豊かな自然環境との調和を図り、美しい町並みを形成するとともに、地域の防災拠点としての役割、そして市民が自然と触れ合い、様々な活動を通じて交流できる場を提供することを目標に整備が進められました。

公園の敷地の一部は、2005年に福岡市で開催された「全国都市緑化ふくおかフェア」、通称「アイランド花どんたく」の会場として使用された際の施設を再活用しており、その歴史的な背景も持ち合わせています。公園は、東西に走る幹線道路によって南北に分かれていますが、両エリアは安全に利用できる歩道橋によってしっかりと接続されており、訪れる人々は自由に行き来することが可能です。

北側のエリアは、公園の中心的な機能が集まる場所です。このゾーンの中央には、水辺の景観が美しい修景池が配置されており、その周囲を取り囲むように広々とした芝生広場が広がっています。また、池の周囲には、ウォーキングやジョギングに最適な約600メートルに及ぶ園路が整備されています。修景池の西側には、公園の管理事務所なども内包する体験学習施設「ぐりんぐりん」があります。ここは、特徴的なドーム型の建築物で、植物に関する展示やイベントなどが開催されており、有料で入館できます。一方、池の東側には、多様なイベントやレクリエーションに利用できる多目的広場、子供たちが思いきり体を動かして遊べる遊具を備えたこどもの広場、そして四季折々の花々や樹木が鑑賞できる花木園が設けられています。

南側のエリアには、国際交流庭園があります。この庭園では、世界の様々な地域の庭園様式が表現されており、異文化に触れながら散策を楽しむことができます。

公園の利用に関して、体験学習施設「ぐりんぐりん」への入館を除けば、原則として入園料は無料となっています。そのため、芝生広場でのんびり過ごしたり、園路を散歩したりと、気軽に公園の豊かな緑と空間を利用することができます。

アイランドシティ中央公園の管理・運営は、指定管理者制度に基づいて行われています。2007年から2021年3月までは、西鉄グループの一員である西鉄グリーン土木が管理を担当していました。そして、2021年（令和3年）4月からは、新たに選定された小山千緑園とエフエム福岡による共同事業体、「小山・FM福岡共同事業体」が指定管理者として公園の運営を担っています。

公園内の主な施設は以下の通りです。

体験学習施設 ぐりんぐりん
こどもの広場
多目的広場
修景池
国際交流庭園
花木園

公園周辺には、様々な公共施設や商業施設が集積しています。主な周辺施設としては、スポーツイベントやコンサートなどが開催される照葉積水ハウスアリーナ、超高層マンションであるアイランドタワースカイクラブ、通信制の大学であるサイバー大学、義務教育学校である福岡市立照葉小中学校、そして医療機関の杉岡記念病院などがあり、これらの施設とも連携しながら地域の中心的な役割を果たしています。

交通アクセスについては、西鉄バスの利用が便利です。公園のすぐ近くに「アイランドシティ中央公園前」バス停があり、福岡市内の主要なエリアからのアクセスが可能です。

アイランドシティ中央公園は、都市の中にありながら豊かな自然を感じられる空間として、地域住民だけでなく、広く福岡市民に親しまれています。

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