アイリ (タレント)

アイリ

日本の女優、ファッションモデルとして活躍。1989年1月22日に千葉県で誕生しました。彼女は、元大相撲力士で大関を務め、後に年寄として二所ノ関部屋の師匠を務めた若嶋津六夫氏（12代二所ノ関）と、元歌手・タレントとして一世を風靡し、二所ノ関部屋の女将も務めた高田みづえ氏の長女として生まれました。兄には元俳優の勝信がいます。現在はGrick株式会社に所属しており、身長は162cmです。

経歴

アイリさんが芸能界への扉を叩いたのは、大学2年生の時のことでした。両親にその思いを打ち明けた際、母である高田みづえ氏は「好きなことを応援する」と語ったそうですが、アイリさんは後に、母の言葉とは裏腹に、心からの応援ではなかったと感じていたと振り返っています。

ファッションモデルとしてのキャリアは、2011年8月号からファッション雑誌『EDGE STYLE』のレギュラーモデルを務めたことから始まりました。翌2012年からは舞台女優としても活動の幅を広げ、キャリアを積んでいきます。特に、2015年4月には劇団ズッキュン娘の第7回公演『谷間にカンパイ！』で自身初の主演を飾り、女優としての評価を高めました。

順調に思えた活動の中、2016年には主演を予定していた舞台『シャバダバダ!』を体調不良により降板するという出来事もありました。その後も様々な活動を続け、2021年には全米ヨガアライアンス協会が認定するRYT200の資格を取得し、ヨガインストラクターとしても新たな一面を見せています。

私生活では、2022年3月21日に自身のSNSを通じて、俳優の春山翔氏と前年10月に結婚していたことを公表しました。

人物

芸能界入りに際して、両親から明確な反対はなかったものの、敢えて口出しせず見守るという両親のスタンスが、かえって自身に緊張感を与え、気を引き締める要因となったと語っています。

相撲部屋という特殊な環境で育ったことは、彼女の人生観や感覚に大きな影響を与えています。幼少期から力士たちが身近な存在であり、幼稚園の運動会に部屋の力士が参加したり、一般の女性に比べて男性の裸に対する抵抗感が少ないといったエピソードは、相撲部屋での日々を物語っています。この生い立ちから、「スー女（相撲好き女子）のサラブレッド」とも称されることがあります。

自身の相撲に関する知識や相撲部屋での経験を活かし、相撲コメンテーターやリポーターとしてメディアに出演することもありますが、本業はあくまで「芝居」にあると語っています。しかし、メディアで相撲について語る機会がある際には、相撲ファンからも認められるような確かな知識を持つことを心がけており、日々の大相撲メモ作成を欠かさず、分からない点は審判部長経験のある父に質問するなど、熱心に学んでいるといいます。

エピソード

幼い頃から、父である若嶋津をはじめ、同時代に大関として名を馳せた琴風、北天佑、朝潮といった錚々たる力士たちが常に身近にいる環境で育ちました。これらの力士たちとは家族ぐるみの深い交流があり、アイリさんが20歳になった頃には、海外留学から一時帰国した人も含め、大関の子どもたちが久しぶりに集まる機会がありました。この時、集まった子どもたちで協力し、皆で持ち寄った写真を使って、親である大関夫妻たちへのサプライズ上映会を企画・実行しました。この上映会では、故人となった父を偲んで涙する北天佑の娘（現・貴景勝夫人である有希奈さん）をはじめ、他の大関の子どもたちも感動の涙を流すなど、皆が思い出に浸り、変わらずに集まることができる喜びを分かち合ったそうです。

主な活動分野

アイリさんはこれまでに、テレビ番組（バラエティ、情報番組など）やテレビドラマ、ラジオ、映画、そして多数の舞台に出演するなど、幅広い分野で活動を展開しています。特に、相撲関連の知識を活かして情報番組にコメンテーターとして出演することもあります。また、ファッション雑誌のレギュラーモデルを務めた経験もあります。

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