アイ・アール ジャパンホールディングス

株式会社アイ・アール ジャパンホールディングス

株式会社アイ・アール ジャパンホールディングス（IR Japan Holdings, Ltd.）は、東京都千代田区霞が関に本社を構えるコンサルティングファーム、M&Aアドバイザリーファームです。

概要

1984年、ボストン・コンサルティング・グループ出身の鶴野史朗氏が、日本初のインベスター・リレーションズ専門会社としてアイ・アール ジャパンを創業しました。その後、寺下史郎氏がマネジメント・バイアウトを経て、2015年にアイ・アール ジャパンホールディングスを設立しました。

同社は、企業向けのコンサルティング事業を幅広く展開しており、主な業務として、実質株主判明調査、アクティビスト対策、株主総会運営に関する助言などが挙げられます。また、日本政府からの委託を受け、日本国外の投資ファンド動向調査なども行っています。

沿革

1984年 - 鶴野史朗氏がアイ・アール ジャパンを設立。
2007年 - 寺下史郎氏がマネジメント・バイアウトのため、アイ・アール ジャパンホールディングスを設立。
2008年 - アイ・アール ジャパンホールディングスがアイ・アール ジャパンを吸収合併し、商号をアイ・アール ジャパンに変更。
2011年 - JASDAQに上場。
2015年 - アイ・アール ジャパンが単独株式移転によりアイ・アール ジャパンホールディングスを設立。
2017年 - 東京証券取引所市場第二部へ市場変更。
2018年 - 東京証券取引所市場第一部へ市場変更。
2022年
6月 - 元役員の関係先がインサイダー取引の疑いで金融商品取引法違反容疑を受け強制調査。事実関係の調査および内部管理体制の検証を行う調査委員会が設置。
8月 - 調査委員会報告書を公表。
9月 - 調査報告書に対し、ダイヤモンド・オンラインが不十分な調査と経営陣擁護を批判。会社側は記事に多数の不正確な情報が含まれていると反論。
11月 - IRジャパンの元役員が東京機械製作所（TKS）の買収提案に関与していたことが報道。IRジャパンはTKSの防衛アドバイザーを務めており、利益相反が指摘され、第三者委員会を設置し追加調査。
2023年
3月 - 第三者委員会の調査報告書が公表。IRジャパン側に顧客の利益・信頼を不当に害する行為があったと認定。利益相反リスクに対する管理規定の策定や管理部門と内部監査部門の強化などが提言。
5月 - IRジャパンの元副社長が、業績の下方修正公表前に知人2人に同社株の売却を勧めたとして、金融商品取引法違反（取引推奨）の疑いで逮捕。元副社長は後に起訴され、10月には東京地方裁判所から懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡されました。
12月 - TKSがIRジャパンとその経営陣（当時）に対し、約6億1427万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴。

近年の動向

近年、アイ・アール ジャパンホールディングスは、インサイダー取引疑惑や利益相反問題が表面化し、企業としての信頼性が問われる事態となっています。第三者委員会による調査が行われ、再発防止策の提言がなされるなど、内部管理体制の強化が求められています。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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