アイ・サレンダー

レインボーのアルバム『アイ・サレンダー』（原題：Difficult to Cure）は、1981年に発表されました。

概要

1980年8月16日、イングランドのドニントン・パークで開催された第1回モンスターズ・オブ・ロックへの出演を最後に、ドラムスのコージー・パウエルが脱退。その後、レインボーはボビー・ロンディネリを後任に迎え、9月からコペンハーゲンにあるスウィート・サイレンス・スタジオで本作の制作を開始しました。

しかし、制作途中でボーカルのグラハム・ボネットが脱退したため、急遽後任のオーディションを実施し、ジョー・リン・ターナーを選出。ターナーはすぐにスタジオに駆けつけ、プロデューサーも兼任するロジャー・グローヴァーと共に10日間、ボーカル録音に集中しました。

収録曲は全9曲で、うち6曲がオリジナルです。シングルカットされた「アイ・サレンダー」はラス・バラードの楽曲で、前作『ダウン・トゥ・アース』の「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」に続いてカバーされました。「マジック」はブライアン・モーランの曲。「治療不可」はベートーヴェンの交響曲第9番の第四楽章『歓喜の歌』を編曲したものです。

アルバムは1981年2月に発表され、日本では3月に発売されました。同年8月の日本公演の際、ポリドール・[[レコード]]からゴールド・ディスクに認定されています。

収録曲

1. アイ・サレンダー I Surrender - 4:10
2. スポットライト・キッド Spotlight Kid - 5:10
3. ノー・リリース No Release - 5:42
4. マジック Magic - 4:15
5. メイビー・ネクスト・タイム Vielleicht Das Nachste Mal (Maybe Next Time) - 3:23
6. キャント・ハプン・ヒア Can't Happen Here - 5:09
7. フリーダム・ファイター Freedom Fighter - 4:28
8. ミッドタウン・タネル・ヴィジョン Midtown Tunnel Vision - 4:44
9. 治療不可 Difficult To Cure - 5:58

※LP盤ではトラック1-5がA面、トラック6-9がB面に収録されました。

メンバー

ジョー・リン・ターナー - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
ボビー・ロンデイネリ - ドラムス
ドン・エイリー - キーボード
ロジャー・グローヴァー - ベース

その後

本作発表後のツアー終了後、キーボードのドン・エイリーが音楽性の違いを理由に脱退しました。

カバー

西城秀樹 - BIG GAME'81 HIDEKI 『アイ・サレンダー』SIDE A1

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