アイ・ラヴ・ロックンロール

アイ・ラヴ・ロックンロール (I Love Rock 'n' Roll)

「アイ・ラヴ・ロックンロール」は、アラン・メリルによって1975年に書かれたロックの名曲です。最初にレコーディングしたのはアローズで、その後、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツによる1982年のカバーが大ヒットし、世界的に知られるようになりました。この曲は、様々なアーティストによってカバーされ、今もなお愛され続けています。

オリジナル版：アローズ

アラン・メリルがリードボーカルとベースを担当し、ミッキー・モストがプロデュースしたアローズのオリジナル版は、1975年にリリースされました。メリル自身が作詞・作曲を手掛けています。彼はローリング・ストーンズの「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」へのアンサーソングとしてこの曲を書いたと語っています。当初はB面としてリリースされましたが、後にA面に変更されました。

アローズは、テレビ番組『45』でこの曲を演奏し、その後、自身の冠番組『Arrows』を持つことになりました。

作曲のクレジットについて

作曲のクレジットはアラン・メリルとアローズのギタリスト、ジェイク・フッカーの共作となっていますが、実際はアランの単独作です。金銭的な問題から、ジェイクに印税収入を受け取る権利を与えたとされています。

ジョーン・ジェット版：世界的な大ヒット

ジョーン・ジェットは1976年、ザ・ランナウェイズとしてイギリスツアー中に、テレビ番組でアローズが「アイ・ラヴ・ロックンロール」を演奏しているのを目にしました。1979年には、セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズ、ポール・クックと共に最初のレコーディングを行いました。その後、1981年に自身のバンド、ザ・ブラックハーツと再レコーディングしたバージョンが、全米Billboard Hot 100で7週連続1位を獲得する大ヒットとなりました。

このシングルは、アメリカ[[レコード協会]]によってプラチナ認定を受け、ジョーン・ジェットのアルバム『アイ・ラヴ・ロックン・ロール』はBillboard 200で2位を記録しました。2016年には、グラミーの殿堂入りを果たしています。

ミュージックビデオ

白黒のミュージックビデオは、MTVで頻繁に放送され、人気を博しました。バーで演奏するジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツと、それに熱狂する観客の様子が描かれています。1993年には、映画『ウェインズ・ワールド2』のサウンドトラックとして、新たなミュージックビデオが制作されました。

評価

数々の音楽ランキングにランクインし、ロック史に残る名曲として評価されています。

ブリトニー・スピアーズ版：ポップなカバー

ブリトニー・スピアーズは、2002年の主演映画『ノット・ア・ガール』でこの曲をカバーし、アルバム『ブリトニー』からの4枚目のヨーロッパシングルとしてリリースしました。彼女はこの曲を以前からクラブで歌っていたと語っています。

評価

賛否両論ありましたが、ポップなアレンジが評価される一方で、オリジナルのアレンジをコピーしているだけだという批判もありました。

商業的成功

イギリスでは最高13位を記録するなど、ヨーロッパを中心にチャートインしました。

ミュージックビデオ

白黒とカラーが切り替わるミュージックビデオが制作されました。

ライブパフォーマンス

Dream Within a DreamツアーやBritney: Piece of Meでライブ演奏されました。

その他のカバー

「アイ・ラヴ・ロックンロール」は、数多くのアーティストによってカバー、サンプリングされています。

松岡英明
L'Arc〜en〜Ciel（ペプシコーラのCMソングとしても使用）
Superfly (アラン・メリル自身がギターで参加)
* Dragon Ash

その他、アレックス・ガウディーノ、タイニー・ティム、イ・ダヘ、アル・ヤンコビックなど、ジャンルを超えた様々なアーティストがこの曲をカバーしています。


「アイ・ラヴ・ロックンロール」は、時代を超えて愛されるロックンロールのスタンダードナンバーです。

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