アウディ・A7

アウディA7スポーツバック：洗練と高性能の融合

アウディA7スポーツバックは、ドイツの自動車メーカーであるアウディが2010年から製造・販売している5ドアハッチバック型の高級乗用車です。アウディA6とA8の間に位置付けられ、スポーティなデザインと快適な走行性能を両立させたモデルとして高い人気を誇ります。アウディはA7を4ドアクーペと呼んでおり、その流麗なボディラインは、同グループのランボルギーニ・ミウラを彷彿とさせるデザインとなっています。

初代A7スポーツバック (2010年-2018年)

初代A7スポーツバックは、2009年の北米国際オートショーで公開されたコンセプトカー「スポーツバックコンセプト」を基に開発されました。2010年秋に欧州で販売が開始され、日本には2011年5月に3.0Lスーパーチャージャー付きガソリンエンジン搭載車が導入されました。

パワートレインは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、そしてそれぞれのバリエーションが用意されました。トランスミッションには7速SトロニックやCVT、駆動方式にはクワトロシステム（四輪駆動）とFFが設定されました。日本市場では、クワトロシステム搭載の右ハンドル車が販売されました。

初代A7スポーツバックは、MLBプラットフォームを採用し、A6と共通のスチールモノコック構造にアルミ製外板を組み合わせた軽量なボディが特徴です。また、アウディと横浜ゴムが共同開発したADVAN Sportタイヤが採用されるなど、高い走行性能にもこだわった設計となっています。

2014年にはマイナーチェンジを行い、3.0L直噴V型6気筒ターボディーゼルエンジンやマトリックスLEDヘッドライトが追加されるなど、性能と装備が向上しました。また、ディーゼルエンジンの誕生25周年を記念した「3.0 TDIコンペティション」も限定販売されました。

高性能モデル：S7スポーツバック

A7スポーツバックの高性能モデルとして、S7スポーツバックも存在します。初代S7スポーツバックは、2011年フランクフルトモーターショーで初公開され、4.0L V型8気筒ガソリンエンジンを搭載し、A7スポーツバックを凌駕する動力性能と専用装備を備えていました。2014年には、A7スポーツバックと同様にマイナーチェンジを実施し、デザインや装備が刷新されました。

2代目A7スポーツバック (2018年-)

2018年にはフルモデルチェンジを行い、2代目A7スポーツバックが登場しました。エクステリアデザインは、シングルフレームグリルが大型化されるなど、より精悍な印象となりました。パワートレインは、3.0L V型6気筒ガソリンエンジン「TFSI」をベースに、48Vマイルドハイブリッドドライブシステム（MHEV）を搭載し、燃費性能の向上を図っています。

日本市場では、3.0L V型6気筒ターボエンジン搭載車や、2.0L直列4気筒ガソリン・ディーゼルターボエンジン搭載車がラインナップされています。限定車も販売されるなど、顧客の多様なニーズに対応しています。

2代目S7スポーツバック

2代目のS7スポーツバックは、2019年に欧州で発売されました。パワートレインには3.0L V型6気筒直噴ディーゼルターボ「TDI」エンジンと8速ティプトロニック、クワトロシステムが採用され、高い動力性能と燃費性能の両立を実現しています。日本市場においても、2020年に2.9L V型6気筒直噴ターボエンジンを搭載したモデルが発売されました。48Vマイルドハイブリッドシステムの採用により、低燃費を実現しています。

まとめ

アウディA7スポーツバックは、洗練されたデザインと高い走行性能、そして先進の技術を融合させた魅力的なモデルです。時代に合わせて進化を続け、これからもアウディのフラッグシップモデルとして、多くのユーザーを魅了し続けるでしょう。 A7とS7は、アウディの技術力の高さ、そしてデザインへのこだわりを象徴するモデルと言えるでしょう。

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