アクアマリンふくしま

ふくしま海洋科学館（アクアマリンふくしま）

ふくしま海洋科学館、通称アクアマリンふくしまは、福島県いわき市小名浜に位置する多機能な水族館です。1998年に愛称が全国公募から選定されて以来、この施設は海洋生物の展示を通じて、教育的なアプローチを重要視してきました。太平洋に面する小名浜港に位置し、県営のこの水族館は観光名所であると同時に、海洋環境の保護に積極的に取り組んでいます。

施設の特徴と運営

アクアマリンふくしまは、観光と教育の両方の側面を備える施設です。館内にはタッチングプールが設置されており、来館者は実際に生物に触れる貴重な体験ができます。また、水生生物保全センターも開設されており、研究や保護活動が実施されています。施設は公益財団法人ふくしま海洋科学館によって管理されており、福島県のが所有しています。

展示エリアと生物

館内はさまざまな展示エリアで構成され、各エリアでは特定の生物群を紹介しています。たとえば、海・生命の進化エリアではスナイロクラゲやオウムガイが展示されており、福島の川と沿岸エリアでは地元の魚類や両生類が紹介されています。特に注目したいのは、潮目の海エリアで、このセクションでは親潮水槽にてサンマの世界初展示が行われました。

歴史と沿革

アクアマリンふくしまは、1990年に福島県によって提案された海洋文化・学習施設から始まり、1996年には建設工事がスタートしました。2000年には正式に開館し、以来多くの訪問者を受け入れています。特に震災後の2011年には、被害を受けながらも迅速に営業を再開し、新たな希望の場所となりました。その後、入館者数は増え続け、2023年には1,600万人を達成しました。

特別な取り組み

アクアマリンふくしまでは、環境保全活動も行っています。2004年からは小名浜国際環境芸術祭を開催し、地域の美と環境意識の向上に寄与しています。さらに、独自の取り組みとして、シーラカンスの生きた幼魚の撮影や、世界初のバショウカジキの飼育展示を行うなど、科学的にも注目されています。

アクセスと入館

訪問者がアクアマリンふくしまを訪れる際は、車や公共交通機関を利用することができます。常磐道のいわき湯本ICから車で約20分と便利な立地です。また、入館料は一般1,800円で、特定の団体や学生向けの割引も提供されています。

まとめ

アクアマリンふくしまは、観光客と地域住民にとって貴重な教育の場であり、海洋生物の保護と研究の中心でもあります。多くの生物が生息する水槽や特別展示は、訪れる全ての人々に感動を与え、海洋の魅力を伝えています。もし福島を訪れる機会があれば、是非この水族館に寄って自然の美しさに触れてみてください。

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