アジア国際青少年映画祭

アジア国際青少年映画祭

アジア国際青少年映画祭（AIYFF：Asia International Youth Film Festival）は、アジア各国の青少年が映像作品を通じて交流し、互いの文化や感情を共有する国際的な文化祭としての役割を担うイベントです。

この映画祭は、文化、政治、経済といった多角的な交流の土台を築き、東北アジア地域における平和的な共存と繁栄に貢献することを目的としています。アジアの若い世代に映像制作の機会を提供すると同時に、異なる文化に対する理解を深める場を提供しています。

概要

本映画祭の開催形式は、日本、中国、韓国の3カ国が持ち回りで担当することになっています。しかし、初期である第1回から第13回までは、主に韓国と中国でほぼ毎年開催されてきました。記念すべき第14回で、初めて日本がホスト国として開催されました。

映画作品の参加資格は、高校生から大学生、大学院生までと幅広く、劇映画、ドキュメンタリー、アニメーションなど多様なジャンルが出品されます。近年では、主催国からは9作品から12作品程度が、他の2カ国からはそれぞれ6作品程度が参加する傾向にあります。優秀な作品には、グランプリをはじめとする複数の賞が贈られます。

沿革

2004年：第1回が「大韓民国国際青少年映画祭」として韓国・ソウルで開催。「平和は美しい」がテーマ。
2005年：第2回「大韓民国国際青少年映画祭」を韓国・ソウルで開催。テーマは「男と女」。
2006年：第3回「大韓民国国際青少年映画祭」を韓国・ソウルで開催。テーマは「夢」。同年に日中韓3カ国での持ち回り開催が合意される。
2007年：第4回より名称を「アジア国際青少年映画祭」に変更。中国・北京の北京传媒大学で開催。テーマは「人と自然」。
2009年：第5回を韓国・京畿道華城市で開催。テーマは「ほほえみ」。
2010年：第6回を中国・江門で開催。テーマは「両親」。
2011年：第7回を韓国・春川市で開催。テーマは「隣」。
2013年：第8回を中国・厦門で開催。テーマは「環境」。
2014年：第9回を中国・福州で開催。テーマは「青春・念願」。
2015年：第10回を韓国・金浦市で開催。テーマは「平和」。
2016年：第11回を中国・襄陽で開催。テーマは「家族」。
2018年：第12回を中国・石家荘、河北メディア学院で開催。テーマは「出会い」。
2019年：第13回を韓国・ソウル、秀林文化財団多目的ホールで開催。テーマは「コミュニケーション」。
2021年：第14回は当初2020年に日本・東京都の武蔵野美術大学での開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより2021年春に延期され、東京・池袋およびオンラインによるハイブリッド形式で開催されました。テーマは「共生」でした。

この映画祭は、若い才能の発掘と育成、そしてアジアにおける国際理解と友好関係の促進に貢献し続けています。

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