アジア太平洋トレードセンター

アジア太平洋トレードセンター（ATC）

アジア太平洋トレードセンター（ATC）は、大阪市住之江区の咲洲に所在する大規模な複合施設です。この施設は、展覧会、ビジネス、アミューズメントなどさまざまな機能を兼ね備え、地域の活性化に貢献しています。ATCはオズ棟とITM棟から構成されており、通称「大阪南港ATC」と呼ばれています。

施設概要と特色

ATCは、幅広い用途に対応した大型の展示場やアメニティ施設、アウトレットモール、ビジネスサポート施設、オフィスなどが揃米しています。特に、インターナショナル・トレードマート（ITM）は国内外の卸売業者が入居し、商品を直接取り扱う場として機能しており、保税地域としての機能を持っていました。しかし、賃料の高さや交通の不便さから、入居企業の撤退が相次ぎ、経営は厳しい状況に置かれていました。現在では、主に小売業やデザイン関連企業が利用できるショールームや開業支援機関が設けられています。

また、海沿いでは散策ができ、日没の美しい景色を楽しむことができる点も、多くの訪問者に好まれています。施設内には「I ♡ NANKO」と記された看板が多く設置され、訪れる人たちの心に南港への愛着を生み出しています。

歴史的背景

1994年の開業以来、ATCは貿易の拠点としての役割を果たしつつ、2004年には新たな経営者が赴任し、再建を試みました。この取り組みの結果、2005年度には初めての黒字を達成し、以降の年度でも黒字運営が続くようになりました。2018年度の純利益は約11億9300万円に達し、年間来場者数は約700万人と、賑わいを見せています。

主要施設の紹介

O's棟

O's棟には飲食や娯楽施設が集まり、音楽イベントや季節ごとの祭典が行われています。また、ウミエール広場として整備された海沿いのボードウォークも魅力的です。施設内には展示会やイベントが行われるATCホールがあり、各種見本市、子ども向けのイベントも企画されています。

ITM棟

ITM棟は、郵便局や多くのテナントが入居しており、その中には飲食店、100円ショップ、専門店など多様な店舗が揃っています。また、各階には消費者センターや卸売商業支援機関も設置され、地域のビジネス活動をサポートしています。特に、ATCあそびマーレという室内遊園地もあり、家族連れで賑わっています。

アクセスと周辺施設

ATCへのアクセスは、南港ポートタウン線トレードセンター前駅と直結しており、非常に便利です。また、周囲にはインテックス大阪やグランドプリンスホテル大阪ベイなどが位置し、イベントやビジネスの際、訪れる人々の需要に応えています。

まとめ

アジア太平洋トレードセンターは、地域の商業活動や観光にとって重要な役割を果たしている複合施設で、今後も多様な施策を展開しながら発展が期待されます。様々な施設と共に、地域に根ざした魅力的な場所として、訪れる人々を迎え入れています。

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