アスティアかさい

アスティアかさい：加西市の複合施設

アスティアかさいは、兵庫県加西市に位置する商業施設と公共施設が一体となった複合施設です。加西市の中心市街地再開発事業の中核として、都市基盤の整備、文化機能の回復、地域商業の活性化、そして都市防災の強化を目的として建設されました。

概要

施設は地上4階建てで、1階と2階にはコープこうべ加西を中心とした商業施設、3階と4階には加西市立図書館や地域交流センターなどの公共施設が入居しています。2003年3月27日にオープンし、地域住民の生活を支える拠点として機能してきました。

2022年4月25日には、2階に「かさいこども広場＆パパママオフィス アスも」がオープンしました。この施設は、子どもたちが遊びながら、保護者がテレワークできるスペースとして、子育て世代のニーズに応える施設となっています。

フロア構成

1階：コープこうべ加西、加西商工会議所、専門店
2階：専門店、「かさいこども広場＆パパママオフィス アスも」（屋内遊戯スペース、テレワークスペース）
3階：加西市立図書館、加西市地域交流センター
4階：加西市立図書館、加西ふるさとハローワーク

北条駅周辺地区市街地再開発事業

アスティアかさいは、北条駅周辺地区市街地再開発事業の中核施設として建設されました。かつて門前町、宿場町として栄えた北条地区は、昭和50年代以降、周辺地区の発展に伴い衰退の一途をたどっていました。商店街の衰退や鉄道利用者の減少を食い止めるため、平成に入り北条町駅周辺地区の再開発が計画されました。

1991年に再開発準備組合が結成され、北条町駅を約100メートル移設するとともに、駅跡地に新しい複合施設を建設することが決定しました。都市計画道路の整備などと合わせて、「北条駅周辺地区市街地再開発事業」がスタートし、1994年度に地区再生計画が策定、核店舗としてコープこうべの入居が決定しました。1998年3月3日には「北条駅周辺地区市街地再開発組合」が設立認可され、総事業費75億円をかけて約2.0haの土地に複合施設（アスティアかさい）、都市計画道路、駅前交通広場が整備されました。また、手前川の改修や緑地の整備も合わせて実施されました。

コープ加西店の存続危機

長年アスティアかさいの核テナントとして地域住民に親しまれてきたコープ加西店ですが、収益が基準に届かないことから営業終了予定店舗に指定されました。2024年11月8日には、2025年3月をもって店舗が撤退することが決定し、地域住民からは今後のアスティアかさいの運営を不安視する声も上がっています。

アクセス

北条鉄道北条町駅下車すぐ
大阪駅JR高速バスターミナルより中国ハイウェイバス津山駅行き「北条」下車、北条バス停より徒歩12分
JR姫路駅より神姫バス北条営業所行き「アスティアかさい」下車

外部リンク

アスティアかさい 公式ウェブサイト
* 「かさいこども広場＆パパママオフィス アスも」公式ウェブサイト

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