アスティ45ビル
アスティ45ビルは、
北海道札幌市中央区北4条西5丁目1番地に位置する多機能複合ビルです。
明治安田生命保険相互会社をはじめとする複数の企業が共同で所有しており、オフィスフロアに加え、様々な商業施設や公共機関、教育関連施設など、多岐にわたる目的で利用されています。本ビルは
1988年(
昭和63年)
3月に竣工しました。
建設と歴史
アスティ45ビルの建設は、
昭和後期より進められた
札幌駅周辺の都市機能強化計画に基づき構想されました。鉄道の高架化やホテル建設など、
札幌駅周辺の再開発が具体化する中で、この地に複合的な機能を持つビルを建設する計画が持ち上がります。
札幌駅前地区再開発研究会での検討を経て計画が進められ、
1988年(
昭和63年)に現在の場所で竣工を迎えました。以来、
札幌駅前を代表するビルの一つとして、その機能を果たしています。
構造と機能
アスティ45ビルは、多様な利用者のニーズに応える構造を備えています。地下には約210台を収容可能な
駐車場が完備されており、車でのアクセスも可能です。また、地下1階は地下街アピアと直結しており、JR
札幌駅や
札幌市営地下鉄南北線・東豊線の
さっぽろ駅へは、地下通路を利用することで外部に出ることなくスムーズにアクセスできます。建物内には、企業のオフィスフロアに加え、一般利用者が訪れることのできる多数の
テナントが入居しており、ショッピングや食事、各種手続き、学習など、様々な目的で利用されています。
名称の由来
「アスティ45」という名称には、二つの要素が組み合わされています。一つは、ギリシャ語で「洗練された」や「都市的な」といった意味を持つ形容詞「asteion(アスティオン)」から派生した「アスティ」です。これは、このビルが目指す、都市生活における質の高い空間や機能を表しています。もう一つは、「明日のシティ」というフレーズとの語感の響きを重ね合わせたものです。これに、ビルが所在する「北4条西5丁目」という地番から「45」を組み合わせることで、「アスティ45」という名称が生まれました。都市の洗練と未来への志向が込められています。
入居施設
アスティ45ビルには、非常に幅広い分野の
テナントや事務所が集積しており、その機能は多岐にわたります。主な入居施設としては以下のものが挙げられます。
北海道赤十字血液センター
北海道パスポートセンター
LEC
東京リーガルマインド札幌本校
ヒューマンアカデミー札幌校
北海道医療大学 札幌サテライトキャンパス
株式会社リクルート
ゼクシィ
エルセーヌ
京都きもの友禅
日本棋院北海道本部
ENEOS北海道支店
劇団ひまわり札幌俳優養成所
日産レンタカー札幌駅南口アスティ店
ヴィ・ド・フランスアスティ店
鳥貴族
札幌駅南口店
海へアスティ店
ポーラ ザ ビューティー札幌アスティ45店
毛髪クリニックリーブ21
札幌駅前O.C
* ピタットハウス
札幌駅南口店
これらの施設は、公共サービス、教育、企業のオフィス、商業、飲食、サービスなど、多様なニーズに応える形でビル内に配置されています。
周辺環境
アスティ45ビルは、
札幌市の中心部、特に交通結節点である
札幌駅の南側に位置しており、JR
札幌駅、地下鉄
さっぽろ駅とは地下で直接繋がっています。周辺には、
北海道庁本庁舎や歴史的な
北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)といった公共施設、札幌センタービル、
日本生命札幌ビル(直結)、読売新聞
北海道支社・ホテルグレイスリー札幌(直結)、住友生命札幌ビル・センチュリーロイヤルホテル(直結)など、多くのオフィスビルやホテル、商業施設が集積しており、札幌を代表するビジネス・商業エリアの中心にあります。近隣には、
京王プラザホテル札幌、三井ガーデンホテル札幌、JRイン札幌といった主要ホテルも点在しています。
過去の土地利用
現在アスティ45ビルが建つ土地には、過去に重要な教育機関が置かれていた歴史があります。
1890年(明治23年)から
1908年(明治41年)にかけて、
学校法人北海学園の本部がこの地に位置していました。現在の地に移転するまでの間、この場所は教育の中心地の一つとしての役割を担っていました。