JCOM

JCOM株式会社について

JCOM株式会社は、東京都千代田区に本社を持ち、日本国内でのケーブルテレビおよび番組供給事業の統括運営を手掛ける企業です。設立は1995年で、当初は株式会社ジュピターテレコムという名称でしたが、2021年にJCOM株式会社に社名を変更しました。現在、同社はKDDIの連結子会社であり、住友商事との折半出資企業です。

概要

JCOMは、1995年に住友商事とアメリカの通信大手TCIの合弁によって設立されました。設立以来、積極的なM&A（合併・買収）を通じて規模を拡大し、日本最大のケーブルテレビ事業者となりました。多くの傘下局は地方自治体や地元企業との合弁による「第三セクター方式」で設立されたものです。

2007年には、番組供給事業のジュピターTVとの合併を果たし、社内カンパニー制に移行しました。しかし、2009年にはこの制度を廃止し、統一した組織形態へと移行しました。2013年には完全子会社だったジャパンケーブルネット（JCN）を買収し、業務を再編しました。これにより、関東を中心に系列局の統合が進められ、地域ごとに一社が主導する形態が整えられました。

サービス

JCOMは、従来のHFC（ハイブリッドファイバーコア）はもちろん、FTTH（光ファイバー接続サービス）を導入し、利用者のニーズに応じたインターネットや電話サービスの提供も行っています。特に、戸建て向けのJ:COM光サービスは、多くの地域で利用可能です。他社競合との連携もあり、関西地域ではオプテージが提供するeo光といった光回線サービスが展開されています。

最新ニュース

2023年、JCOMはKDDI、住友商事との合意に基づき、KDDIが以前運営していた地方ケーブルテレビ関連事業をJCOMへ集約することを発表しました。この変更により、2024年からJCOMがケーブルプラス事業を一手に担当することになり、顧客へのサービスを一層充実させることが期待されています。

沿革

累次のM&Aや事業再編を通じて、JCOM株式会社は国内のケーブルテレビ業界において重要な役割を果たしてきました。1995年には初めて設立され、その後も数多くの合併を経て各地域の市場に進出し続けています。

2024年からは、KDDIが運営しているケーブルプラス電話やSmart TV Boxなどのサービスも引き継ぐ計画が進行中です。こうした業務の集約は、JCOMの事業拡大に寄与し、利用者に対してより多様なサービスを提供することを目指します。

JCOMは、引き続き視聴者や顧客の期待に応えるべく、サービス内容の充実と地域密着型の事業モデルを強化し、ケーブルテレビ事業の深化を図っていくことでしょう。

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