アゼルバイジャン航空宇宙庁

アゼルバイジャン航空宇宙庁（Azerbaijan National Aerospace Agency, ANASA）は、アゼルバイジャンの宇宙研究計画を統括する機関です。アゼルバイジャン語ではAzərbaycan Milli Aero Kosmik Agentliyiと表記されます。1975年にカスピー科学研究センター（Kaspiy scientific research center）として設立され、その後ANASAへと改組されました。現在の局長はAflatun Hasanov氏が務めています。

ソビエト時代からの宇宙開発

アゼルバイジャンの宇宙開発は、ソビエト連邦時代に遡ります。当時、国内のプラントがソ連の宇宙計画向けに装置を製造するなど、国際協力の一環として宇宙開発に携わっていました。しかし、これらの施設はソ連崩壊後に老朽化し、現在はほとんどが稼働していません。

国家政策による宇宙産業の推進

2009年、イルハム・アリエフ大統領の承認を得て、アゼルバイジャンは宇宙産業を国家政策として推進することを決定しました。これにより、宇宙開発への取り組みが本格化し、国を挙げて宇宙産業の発展を目指すようになりました。具体的な成果として、2013年2月にはアゼルバイジャン初の人工衛星「Azerspace-1」がアリアン5ロケットによって打ち上げられました。この衛星の打ち上げ成功は、アゼルバイジャンの宇宙開発における大きなマイルストーンとなりました。

今後の展望

ANASAは、今後もアゼルバイジャンの宇宙開発をリードしていくことが期待されています。宇宙技術の開発や衛星の打ち上げだけでなく、宇宙に関する教育や研究も推進し、アゼルバイジャンの宇宙産業をさらに発展させていくことが目標です。

参考資料

* アゼルバイジャン航空宇宙庁 - ウェイバックマシン（2010年8月13日アーカイブ分） -JAXA宇宙情報センター

もう一度検索