アダム・ロサレス

アダム・ロサレス：ユーティリティプレイヤーの軌跡

アダム・M・ロサレス（Adam M. Rosales, 1983年5月20日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の元プロ野球選手（内野手）です。右投右打で、愛称は「ロジー（Rosie）」として親しまれていました。

プロ入り前

メキシコ系アメリカ人の家系に生まれ、メイン・サウス高等学校、西ミシガン大学へと進学しました。

プロ入りとレッズ時代

2005年のMLBドラフト12巡目（全体362位）でシンシナティ・レッズから指名を受け、プロの道へ進みました。2008年8月9日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを果たし、負傷した選手の代役として出場機会を得ました。2009年シーズンはAAA級で開幕を迎えましたが、故障者の代替としてメジャー昇格を経験しました。

オークランド・アスレチックス時代

2010年、トレードでオークランド・アスレチックスへ移籍。アスレチックスでは、ユーティリティプレイヤーとして様々なポジションをこなしました。2013年7月にはDFA（戦力外通告）となりました。

レンジャーズ、そして再びアスレチックスへ

2013年8月、ウェイバー公示を経てテキサス・レンジャーズへ移籍。しかし、すぐにDFAとなり、再びウェイバー公示を経てアスレチックスへ復帰。その後、再びDFAとなり、最終的にレンジャーズが再び獲得するという、わずか10日間で3度もDFAを受ける異例の事態となりました。2014年はAAA級で過ごした後、再びメジャー契約を結び、56試合に出場。打率.262、4本塁打を記録しました。

レンジャーズとの再契約、そしてカブレラとの一件

2015年、レンジャーズと再契約。同年5月9日の試合では、二塁への牽制球に対するスライディングを巡り、相手選手と一触即発の事態となりましたが、事態収束後にはロサレスが謝罪し、事なきを得ました。しかし、同年8月にDFAとなり、自由契約となりました。

その後

2016年はサンディエゴ・パドレス、2017年にはアスレチックスへ復帰。同年途中にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍しました。2018年はクリーブランド・インディアンスでプレーし、2019年はミネソタ・ツインズ傘下、そして再びインディアンス傘下でプレーしました。

引退後

2019年11月、アスレチックス傘下のマイナーのコーチに就任し、指導者としての道を歩み始めました。

プレースタイル

ロサレスは、捕手を除く内野の全ポジションと左翼を守備した経験を持つ、典型的なユーティリティプレイヤーでした。2015年には投手としても出場し、話題を呼びました。また、本塁打を打った後に全力疾走で塁を一周するパフォーマンスも、彼の特徴の一つでした。

アダム・ロサレスは、そのユーティリティ性、全力プレー、そしてファンを魅了するパフォーマンスで、多くの人々に記憶される選手です。

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