アダム・ローウェン

アダム・アレクサンダー・ローウェン（Adam Alexander Loewen）は、1984年4月9日生まれのカナダ人プロ野球選手です。左投左打の投手として、様々なチームで活躍しました。現在はフリーエージェントとなっています。

プロ入りとオリオールズ時代

2002年のMLBドラフトで、ローウェンはカナダ人選手として史上最高位となる全体4位でボルチモア・オリオールズから指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2006年には、第1回WBCのカナダ代表に選出。同年5月にはメジャーデビューを果たし、先発ローテーションの一角として期待されました。特に、高い奪三振率は将来性を感じさせるものでした。

しかし、2007年5月に左肘を故障し、シーズンを棒に振ってしまいます。その後、ローウェンは投手を断念し、野手への転向を決意しました。2008年10月にはFAとなっています。

ブルージェイズ時代

2008年10月、ローウェンはトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、野手としての再出発を図ります。2011年9月にはメジャー契約を勝ち取り、外野手として3年ぶりにメジャー復帰を果たしました。9月7日のレッドソックス戦ではメジャー初安打、9月11日にはメジャー初本塁打を記録。しかし、翌年のチーム構想には入れず、FAとなります。その後、メッツとマイナー契約を結びますが、2012年11月にFAとなりました。2013年には古巣ブルージェイズと再びマイナー契約。第3回WBCではカナダ代表としてプレーしました。

フィリーズ時代

2014年4月、フィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約。2015年には投手に再転向し、6月にはパンアメリカン競技大会のカナダ代表に選出されますが、辞退。8月にはメジャー契約を結びましたが、10月には40人枠を外れました。

ダイヤモンドバックス時代

2015年10月、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約。2016年7月にはメジャー契約を結びましたが、8月には戦力外となり、AAA級へ降格しました。

レンジャーズ傘下時代

2017年2月、第4回WBCカナダ代表に選出されましたが、辞退。テキサス・レンジャーズとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶わず、FAとなりました。2018年にもレンジャーズとマイナー契約を結びましたが、再びFAとなっています。

独立リーグ時代

2018年6月、独立リーグであるアトランティックリーグのニューブリテン・ビーズと契約。シーズン終了後に退団し、現在に至ります。

アダム・ローウェンは、投手としての輝かしい才能を持ちながらも、怪我や度重なるポジション転向など、決して順風満帆とは言えないキャリアを歩んできました。しかし、常に前向きに挑戦し続ける姿勢は、多くの人々に勇気を与えています。WBCカナダ代表としての活躍を含め、その野球人生は記憶に残るものでしょう。

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