アップルシティ500

アップルシティ500

『アップルシティ500』は、1982年10月4日から1983年5月6日までTBSで放送されたバラエティ番組です。制作には青柳脩が携わり、視聴者に親しみやすい内容を届けることを目的としました。この番組は特に高校生や若者をターゲットにしており、帰宅時間に気軽に楽しめる形式が特徴とされていました。

概要

この番組は平日夕方に公開生放送として行われ、観客が気軽に立ち寄って座れる場所が設けられました。初期にはTBS近くの国際赤坂ビル前の広場からの放送が試みられましたが、周辺地域への騒音が問題視され、次第に新宿NSビル1階広場や他の様々なロケーション（青山CIプラザ、後楽園屋外ステージ、日比谷シティ、池袋サンシャインシティなど）で放送されるようになりました。

番組の内容は多岐にわたり、歌やお笑い、街の情報や天気予報などが盛り込まれ、視聴者の興味を引く工夫がなされていました。この構成は、1970年代に放送された『ぎんざNOW!』と類似しており、同じく青柳がプロデューサーを務めていたことから、その独自のスタイルを踏襲していったと考えられています。

また、この番組は『ぎんざNOW!』や『夕やけニャンニャン』といった他の人気番組とも関連があり、若手芸人や司会者が活躍する土壌を整える役割を果たしたとも言われています。

放送時間

『アップルシティ500』の放送は、以下のようなスケジュールで行われました。

• - 月曜 - 金曜 17:00 - 17:55 （1982年10月4日 - 1983年2月25日）
• - 月曜 - 金曜 17:00 - 17:45 （1983年2月28日 - 1983年4月29日）
• - 月曜 - 金曜 17:00 - 17:55 （1983年5月2日 - 1983年5月6日）

特撮ミニ番組『アンドロメロス』の放送開始に伴い、1983年2月から放送時間が短縮され、一時的にその影響を受けましたが、最終的には放送枠が再び拡大して終了を迎えました。

主な出演者

番組の司会は、夏木ゆたかをはじめ、月曜日には片岡鶴太郎や川島なお美、火曜日には柳沢慎吾・坂上としえ、水曜日にはとんねるずや乃生佳之、木曜日には根本要や伊藤さやかが担当しました。金曜日では松宮一彦と石川秀美がメインを務めました。また、麻見和也が不定期で出演するなど、多様な顔ぶれが揃いました。

天気予報を担当した森田正光や、オリコン最新チャートコーナーを持つ小池聰行など、専門家たちの参加もあり、視聴者に対して多面的な情報提供を行いました。

主要コーナーには、毎週浅草のグルメや観光地を紹介する『なるほど・ザ・浅草』、学校間でのクイズを楽しむ『学校対抗偏差値ハンディクイズ』、オリコンチャートを基にした『明日のベストテン』、新作映画を紹介する『映画にチェックイン』などがあり、人気を博しました。

まとめ

『アップルシティ500』は、1980年代初頭におけるバラエティ番組の先駆けとも言える企画であり、若者向けの内容と独自のスタイルで視聴者を惹きつけました。その放送スタイルや多様なコーナーは、後に続くバラエティ番組にも多大な影響を与え続けることとなりました。

もう一度検索