アデマール・ペレイラ・マリーニョ

アデマール・ペレイラ・マリーニョは、1954年ブラジル・ベロオリゾンテ生まれの元サッカー選手、サッカー・フットサル指導者、解説者、通訳として知られています。

ブラジルから日本へ

幼少期からアトレチコ・ミネイロのファンであったマリーニョは、15歳でライバルチームであるクルゼイロの入団テストに合格。18歳でプロ契約を結びました。その後、ミナス・ジェライス連邦大学を経て、1975年に札幌大学へ留学生として来日。サッカー部に所属し、大学選手権などで活躍しました。

フジタ工業での活躍

1976年、フジタ工業（現：湘南ベルマーレ）に入社。サッカー部に入部し、ゲームメーカーとして才能を発揮しました。1977年と1979年には日本サッカーリーグ（JSL）で優勝、天皇杯でも1977年と1979年に優勝を経験するなど、チームの黄金時代を築き上げました。また、1980年と1981年には、セルジオ越後と共に「さわやかサッカー教室」（現・アクエリアスサッカークリニック）のコーチとして、少年サッカーの普及にも尽力しました。

日産自動車での貢献

1982年、加茂周監督の要請に応じ、4年ぶりに日本リーグに復帰。日産自動車サッカー部（横浜F・マリノスの前身）に入部しました。1年目は「さわやかサッカー教室」での指導がプロ活動とみなされ、公式戦への出場はできませんでしたが、翌1983年からは、若手中心のチームにおいて模範的な存在としてチームを牽引しました。金田喜稔、木村和司、水沼貴史、柱谷幸一らと共に日産の黄金時代の基礎を築き、2度の天皇杯優勝（1983年、1985年）に貢献。1987年に現役を引退するまで、通算137試合に出場し、50得点を記録しました。

指導者、解説者としての活動

1994年には、日本代表監督に就任したパウロ・ロベルト・ファルカンの通訳として再来日。その後、サッカー解説者を務める傍ら、フットサルの普及に力を注ぎ、1999年と2000年にはフットサル日本代表監督を務めました。また、芸能人女子フットサルチームFANTASISTAの監督も務めました。

現在の活動

2006年5月発売の『スフィアリーグ公式フットサル基礎トレーニングDVD』ではインストラクター・解説を担当。日本語でサッカーおよびフットサルの技術解説や指導本を多数出版し、現在は日本でサッカー指導者として活躍しています。

プレースタイル

中盤を広く動き回り、ゲームを組み立てるプレーメーカーとして知られていました。

その他

日本語が堪能で、現在は東京都に在住しています。

所属クラブ
クルゼイロEC
札幌大学 (1975年)
フジタ工業 (1976年 - 1979年)
日産自動車 (1982年 - 1987年)

個人タイトル
JSLベストイレブン：2回 (1977年, 1979年)

出演番組
カンピオナート・ブラジレイロ (J SPORTS) 解説
コパ・リベルタドーレス（J SPORTS）解説
コパ・スダメリカーナ（日テレG+）解説
FIFAフットサルワールドカップ （フジテレビ739) 解説
Fリーグ 解説
* Foot!（J SPORTS）コメンテーター

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