アデム・リャイッチ

アデム・リャイッチ：多才な才能と波瀾万丈なキャリアを持つセルビアのサッカー選手

アデム・リャイッチ（Adem Ljajić）は、1991年9月29日生まれのセルビア出身のサッカー選手です。FKノヴィ・パザルに所属し、ミッドフィールダーとして活躍しています。元セルビア代表としても知られています。

クラブキャリア

パルチザン・ベオグラード

2005年にパルチザン・ベオグラードのユースに加入し、2008年にトップチームに昇格しました。2008年7月にはUEFAチャンピオンズリーグで初出場を果たし、同年11月にはリーグ戦初ゴールを記録しました。2009年1月にはマンチェスター・ユナイテッドFCへの移籍が発表されましたが、最終的には契約には至りませんでした。

フィオレンティーナ

2010年1月、ACFフィオレンティーナへ移籍。セリエAデビューを果たしました。

ローマ

2013年8月にはASローマへ移籍し、5年契約を結びました。

インテル

2015年8月にはインテルナツィオナーレ・ミラノへレンタル移籍しましたが、レギュラー定着はなりませんでした。

トリノ

2016年7月、トリノFCへ移籍しました。

ベシクタシュ

2018年8月にはベシクタシュJKへレンタル移籍し、後に完全移籍。2021-22シーズン終了後に契約満了で退団しました。

ファティ・カラギュムリュク

2022年9月、ファティ・カラギュムリュクSKへ加入しました。

ノヴィ・パザル

2023年9月、地元のFKノヴィ・パザルへ加入しました。

代表キャリア

セルビアU-21代表を経て、2010年11月にはフル代表に初招集されました。2014年3月には代表に復帰し、2015年6月には代表初得点を挙げました。2018 FIFAワールドカップにも出場しています。

プレースタイルと評価

パルチザン時代には「パルチザンのカカ」と称され、その才能を高く評価されていました。サイドハーフやトレクァルティスタなど、複数のポジションをこなせるユーティリティ性も持ち合わせています。

エピソード

マンチェスター・ユナイテッドFCへの移籍が実現しなかった背景には、金銭面や労働ビザの問題があったとされています。また、フィオレンティーナ時代には、監督への暴言が原因で監督が解任されるという事件も起こしました。2012年には、セルビア代表の国歌斉唱時に国歌を歌わなかったとして、代表追放処分を受けたこともあります。

タイトル

パルチザン・ベオグラード

セルビア・スーペルリーガ: 2008-2009
セルビア・カップ: 2008-2009

ベシクタシュJK

スュペル・リグ: 2020-2021
テュルキエ・クパス: 2020-2021

アデム・リャイッチは、その才能とポテンシャルで多くの期待を集めましたが、同時に様々な問題も経験しました。しかし、その波瀾万丈なキャリアは、彼を唯一無二の存在として印象付けています。

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