アドマイヤボサツ

アドマイヤボサツの詳細

アドマイヤボサツ（1990年5月15日生まれ）は、日本中央競馬会（JRA）に所属していた競走馬であり、2012年には引退後の生活を終えた。彼の父親はリーチという名の馬で、ネイティヴダンサー系クリスの直仔であり、イギリスでGIレベルのロイヤルロッジステークスを制した実績を持っていました。リーチは日本に輸入された後、他の産駒たちが期待に応えない中で、アドマイヤボサツが唯一の成功馬となりました。アドマイヤボサツの祖母はマツトミバードで、シーバードとフロッシーの仔とされています。

戦績

アドマイヤボサツの競走生活は、1993年に始まりました。デビューは3月、阪神ダート1800mでの未出走レースでしたが、残念ながら2着に終わりました。しかし、次のレースで上村洋行騎手に乗り代わり、初勝利を果たします。その後、競走馬としてのキャリアはアップダウンの連続でした。

1994年になると、年度初戦の雅ステークス（1500万下）で勝利を収めたものの、その後は疲れが見え始め、7連敗という厳しい時期に突入します。中でも最高成績は仁川ステークスの4着であり、栗東ステークスからサンタクロースハンデキャップまでは連続で二桁着順となり、苦しい状況を強いられました。

1995年には田中勝春騎手とのコンビで再起を図り、金蹄ステークスで1年ぶりに勝利を挙げ、その後も他のダートレースに挑戦します。しかし、それでも満足のいく結果を得ることはできず、エプソムカップでは9着に留まりました。

佐賀競馬場での交流重賞レースに挑戦したアドマイヤボサツは、2番人気で出走し、見事勝利を収めます。これによりオーナーの近藤にとっても、彼の名馬としての価値が飛躍的に向上しました。さらに、小倉のKBC杯でも記録的な勝利を収め、多くのファンから支持を受けました。

ゴール後には、初のビッグタイトルを手に入れ、「東京大賞典」にも出走し、競走界の名馬たちを相手にしっかりとした走りを見せました。結果として、1996年には平安ステークスで初の中央重賞を制覇するなど、レースでの成績が向上し、名馬の仲間入りを果たします。

その後、競走生活を続ける中で障害競走にも挑戦し、1997年には障害競走に転向しましたが、競走中止の結果を受けることとなりました。この年をもってアドマイヤボサツは競走馬として引退します。

引退後

アドマイヤボサツは引退後、種牡馬として活躍することはありませんでしたが、エクセルマネジメントの施設に入所し、エリモブライアンと一緒に穏やかな余生を過ごしました。彼らは引退名馬飼養環境整備事業の対象馬として助成金を受け取っていたものの、2012年にはその支援から外れる事態となりました。

アドマイヤボサツの競走成績や経歴は、彼を愛する多くのファンにとって忘れられないものであり、日本競馬界における重要な存在であり続けています。

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