アドミラブル

アドミラブル

アドミラブル（欧字名: Admirable）は、2014年3月23日に北海道安平町のノーザンファームで誕生した日本の競走馬であり、現在は種牡馬としても期待されている存在です。彼の主な勝ち鞍としては、2017年の青葉賞があります。彼の競走生活は多くの波乱に富み、その成績は特に注目に値します。

幼駒時代

アドミラブルは生まれた時から期待を背負っていました。後に彼を管理する音無秀孝は、「生まれた瞬間からGI馬になると思った」と語っています。その馬体は非常に力強く、父親である名馬ディープインパクトの特徴が強く表れていました。ノーザンファームの空港牧場で育成中も、そのポテンシャルの高さが評価されており、同厩舎には後にライバルとなるスワーヴリチャードもいました。

2歳時（2016年）

アドミラブルは2016年9月25日に新馬戦でデビューを果たしますが、結果は振るわず、10頭立ての中で9着に終わってしまいます。この敗北の原因は喘鳴症によるものとされ、手術を受けた後にノーザンファームへ戻り、コンディションを整えることとなりました。

3歳時（2017年）

2017年に入り、アドミラブルは喉の手術が成功したことで再びレースに出ることができるようになります。3月5日の未勝利戦で復帰し、まさに別馬のような走りで圧勝。勝利タイム1分45秒8は、同条件で行われた古馬オープンの大阪城ステークスを大きく上回るものでした。その後もアザレア賞で圧勝し、さらには青葉賞での優勝へとつなげます。

青葉賞では、序盤は最後方からスタートする策を取り、直線で一気に先頭に立つと、物見をしながらも2着に2馬身半差を付けて勝利しました。これが重賞初制覇となり、レースレコードも樹立しました。しかし、続く東京優駿では大外枠からの出走が響き、苦しい展開の中で3着に終わりました。秋には神戸新聞杯から菊花賞を目指すプランが発表されましたが、脚部の不安から休養を余儀なくされました。

5歳時（2019年）

アドミラブルは約2年振りの競走復帰が期待されていましたが、トレーニング中に腸骨を骨折し、全治9ヶ月の診断を受けました。この影響で復帰を果たせぬまま、2019年10月27日に競走馬登録を抹消されることとなり、引退後はイーストスタッドで種牡馬としての道を歩むことになります。

種牡馬としての活躍

引退後、アドミラブルは北海道浦河町のイーストスタッドで種牡馬として活躍しています。2023年9月9日には、阪神5R新馬戦でメイショウサチダケが勝利し、産駒としてのJRA初勝利を挙げました。また、2024年6月30日には、パラダイスリズムが盛岡競馬場のサファイア賞を制し、重賞初勝利を経験しています。彼の血統背景には、母スカーレットの半兄にリンカーンやヴィクトリーなどが活躍した実績があり、多くの成功馬を抱える牝系からの誕生です。アドミラブルの今後の成績にも引き続き注目が集まります。

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