アニメ特撮アーカイブ機構

アニメ特撮アーカイブ機構について

特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構（略称：ATAC）は、アニメや特撮の文化資産を保存し、後世に伝えることを目的とした団体です。設立者であり理事長の庵野秀明を中心に、数々の著名なメンバーが集結しています。2017年の設立以来、様々な活動を通じて、日本のアニメと特撮の素晴らしさを広める努力を続けています。

設立の背景

この機構は、2017年に東京都で特定非営利活動法人として設立されました。しかし、そのルーツはそれ以前の情熱的な会話にさかのぼります。庵野秀明や樋口真嗣らが集まった飲み会で、原口智生が過去の特撮ミニチュアの収集と修復活動引き合いに出し、展示を行いたいと語ったことがきっかけとなりました。このアイデアに魅了された庵野は、実現のために動き出すことを決意しました。

活動の多様性

機構は、2018年には福島県須賀川市の「特撮文化推進事業実行委員会」にも参加し、地域の活動とも連携を重視しています。2020年には、須賀川市に特撮アーカイブセンターが設立され、資料の収集においても協力を行っています。

また、庵野は友人である鈴木敏夫（スタジオジブリ）に相談を持ちかけた際、彼の経験から美術館運営の困難さも教わりました。しかし、鈴木からの提案で2012年に開催した特撮博物館は大成功を収め、全国巡回展に発展。円谷英二にゆかりの深い須賀川市が常設展の設立を名乗り上げ、ついにNPO法人としてのアニメ特撮アーカイブ機構の設立につながったのです。

メンバーの紹介

アニメ特撮アーカイブ機構のメンバーは、各自がそれぞれの専門分野で活躍しており、団体の活動を支えています。理事長の庵野秀明は、アニメーション界の重鎮であり、特撮ファンからも広く支持されています。副理事長には樋口真嗣や氷川竜介が名を連ね、彼らも特撮に関する豊富な知識と経験を持っています。監事の桶田大介や事務局長の三好寛は、それぞれの役割で運営を支えており、特に三好はスタジオジブリでの経験を持つ学芸員として、展示を手掛ける実績があります。さらに、高橋望が研究員としてアーカイブ活動に従事しており、各分野からの専門的な支援がなされています。

まとめ

アニメ特撮アーカイブ機構は、単なるアーカイビングにとどまらず、アニメや特撮文化を未来へと継承するための重要な役割を果たしています。設立からの道のりや、関与しているメンバーの多彩さからも、その意義が伝わってきます。来るべき未来に向けて、さらなる発展を期待したい団体です。

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