アブデルマジド・テブン

アブデルマジド・テブン：アルジェリア大統領の経歴と政治

アブデルマジド・テブン（Abdelmadjid Tebboune、عبد المجيد تبون、1945年11月17日 - ）は、アルジェリアの政治家であり、現在、同国の大統領（第6代）を務めています。彼は、2017年5月25日から同年8月15日まで首相を務めた経験も持ちます。テブンは、上級公務員を経て、民族解放戦線 (FLN) の党員となりました。

生い立ちと初期のキャリア

1945年11月17日、テブンはアルジェリアのナーマ県メシェリアに生まれました。1965年には国立行政学院 (ENA) を卒業しています。彼は、その後のキャリアで、数々の重要な役職を歴任しました。

政治家としてのキャリア

テブンは、第1次ゴザリ内閣で地方公共団体代表大臣、ベンビトゥール内閣では通信文化大臣、第1次ベンフリス内閣で再び地方公共団体代表大臣を歴任しました。さらに、第1次から第4次セラル内閣において住宅・都市計画大臣、暫定通商大臣を務めた後、2017年に首相に任命されました。

大統領就任とその後

2019年12月12日に行われたアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領の辞任に伴う大統領選挙で、テブンは当選を果たし、同年12月19日に大統領に就任しました。選挙期間中、彼は軍部などの支配階級との決別を訴えましたが、当選後も政府と軍部の親密な関係は続きました。

2024年3月21日には、同年12月に予定されていた大統領選挙を3カ月前倒しし、同年9月7日に執行することを発表しました。この決定の理由や、彼自身の再選出馬の有無については明確な説明はありませんでしたが、自身の選挙を有利に進めるためではないかという見方も存在し、野党からは批判の声が上がりました。

野党がボイコットの動きを見せ、選挙管理委員会に立候補を認められた候補はテブンを含めてわずか2人にとどまりました。さらに、政権の体制強化が進められ、国民の選挙に対する関心が薄れたこともあり、選挙前からテブンの再選は確実視されていました。投開票の結果、彼は得票率84.3％で再選を果たしました。

政治的課題と展望

テブンの再選後も、アルジェリアは多くの課題に直面しています。経済の多角化、若者の雇用創出、社会的な不満の解消など、解決すべき問題は山積しています。テブン政権がこれらの課題にどのように取り組むか、今後の動向が注目されます。

まとめ

アブデルマジド・テブンは、アルジェリアの政治において重要な役割を果たしてきた人物です。彼のリーダーシップの下、アルジェリアがどのような発展を遂げるのか、国内外から関心が寄せられています。

もう一度検索