アブドゥラヒ・ユスフ

アブドゥラヒ・ユスフ・アハメド：ソマリアの政治家、軍人

アブドゥラヒ・ユスフ・アハメド（Cabdullaahi Yuusuf Axmed, 1934年12月15日 - 2012年3月23日）は、ソマリアの政治家、軍人であり、ソマリア暫定政府大統領、およびプントランド・ソマリア国の大統領を2期務めました。

人物

ガルカイオ出身で、ソマリ族のダロッド氏族、ハルティ氏族、マジェルテーン支族に属します。ソビエト連邦のフルンゼ名称軍事アカデミーで地形学の学位を取得しました。ソマリア軍の将校でしたが、1991年にモハメド・シアド・バーレ大統領の独裁政権が崩壊すると、軍閥勢力の副官となり、1997年にはエチオピアの支援を受けたソマリ再生評議会の共同議長に就任しました。

プントランド大統領

1998年7月、ソマリア北東部を領域とするプントランド自治政府の樹立を宣言し、大統領に就任しました。2001年7月1日の任期切れ後も職に留まりましたが、プントランド領内では内乱が相次ぎました。2001年11月には大統領軍が首都ガローウェを制圧し一時的に安定を取り戻しましたが、政敵ジャマ・アリー・ジャマが反政府軍事活動を継続し、プントランドは内戦状態に陥りました。2003年になってようやくプントランドを完全に支配下に置きました。

ソマリア暫定連邦政府大統領

2004年、ケニアのナイロビでソマリア暫定連邦政府樹立のための会談が行われ、アブドゥラヒ・ユスフも参加しました。同年10月10日の暫定大統領選挙で勝利し、14日よりソマリア暫定連邦政府大統領となりました。プントランド自治政府大統領職を辞し、ソマリアの統一政権樹立に専念する意向を示しました。

しかし、2008年になってもソマリア統一の可能性は見えず、人事などでフセイン首相と対立し、首相を解任しましたが、議会の承認を得られなかったため、2008年12月29日に辞任しました。

2012年3月23日、ドバイの病院で死去しました。

関連項目

ソマリアの大統領一覧
プントランドの大統領
* ソマリア暫定連邦政府の歴史

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