アプラスフィナンシャル

株式会社アプラスフィナンシャルの概要と沿革

株式会社アプラスフィナンシャル（英: Aplus Financial Co., Ltd.）は、かつて存在していた新生銀行系の中堅信販・クレジットカード企業です。1946年からの歴史を持ち、多くの事業展開を行ったことから、信販業界において重要な位置を占めていました。

設立と成長

アプラスの起源は1956年10月に遡ります。この年、大阪で日本信用販売（現在の三菱UFJニコス）から分社し、大阪信用販売株式会社として設立されました。その後、企業は成長を続け、1978年には株式会社大信販と社名を変更。1992年に現在の株式会社アプラスに改名し、ブランドの確立を図りました。

2004年には新生銀行の傘下となり、戦略的に信販業務を強化。アプラスは新生銀行グループのリテール・ノンバンク事業の中核企業として位置付けられました。さらに、2006年にはショッピングクレジット専業の新生セールスファイナンスを譲受し、事業を一元化しました。

会社分割と社名変更

2010年4月1日には、大部分の事業を新設した子会社へ移行し、それに伴い社名をアプラスフィナンシャルへと変更します。この際、消費者金融部門を切り離すことにより、専門性を高めました。同年12月には新生銀行がアプラスの株式を譲渡し、新生フィナンシャルが親会社となります。

最終的な解散

2020年には新生銀行の完全子会社に移行した後、2022年1月1日にはアプラスに吸収され解散しました。この一連の流れは、長い歴史を持つ企業が最終的に合併により消えゆく姿を示しています。

主な事業と関連会社

アプラスは、信販やクレジットカードの発行、消費者金融業務など広範なサービスを展開しました。特に、アプラスは自社ブランドのクレジットカードや目的別ローンなどの提供を行い、一部はBMWやVISAとの提携などによって商品力を強化していました。また、株式会社アプラスパーソナルローンや全日信販株式会社など、複数の関連会社も設立し、信販業務の拡大を図りました。

CM出演者

アプラスは多くの著名人をCMに起用しました。旧大信販時代には藤谷美和子や高市早苗、アプラス以降は島田紳助や藤原紀香らが出演し、ブランドイメージを広めました。

社会的な問題と注意喚起

近年、アプラスの名をかたる詐欺のチラシが出回っており、実在しない関連会社を名乗る業者からの勧誘に注意が必要です。アプラスは、公式サイトを通じて注意喚起を行い、消費者への安全確保を図っています。これにより、イメージ向上や信頼性の確保に努めています。

まとめ

株式会社アプラスフィナンシャルは、日本の信販業界で長年にわたり活動してきた企業であり、その歴史や展開はビジネスの世界でのダイナミズムを示しています。様々な提携や子会社の設立を通じて、業界内での地位を確立しましたが、最終的には2022年に解散することとなりました。新生銀行との関係は、企業の運営と戦略に大きく影響を及ぼしました。

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