アベイアン

アベイアン環礁：キリバスの自然と歴史が息づく島

アベイアン（またはアパイアン、アピアイア）環礁は、太平洋中西部に位置するキリバス共和国の環礁です。手つかずの自然と独自の文化が魅力の島についてご紹介します。

地理

アベイアン環礁は、30の小島から構成されています。そのうち、アベイアン島（最大の島）、リボノ島、ヌオタエ島の3つの島に住民が暮らしています。残りの島は無人島です。環礁の総面積は15.5平方キロメートルで、ラグーンは天然の良港として機能しています。

ラグーンと太平洋を結ぶビンハム水路は、環礁の南西側に位置し、アベイアン島とテイリオ島の間にあります。

観光

アベイアン島には、以下の2つの宿泊施設があります。

ネイ・ニカオ・ロッジ: タボンテビケ村のサンセットビーチに位置する村議会所有のロッジ。2004年から閉鎖されていましたが、2009年から再開に向けて改装が進められています。
オウバ島リゾート: 環礁北西部の太平洋沿岸にあるオウバ島に位置するエコ・リゾート。2006年7月にオープンしました。

歴史

1788年、ヨーロッパの探検家トーマス・ギルバートがアベイアンを発見し、彼の船「シャルロッテ」にちなんで「マテウ島」と名付けました。ラグーンは「シャルロッテ湾」と名付けられました。

1857年11月16日、最初の宣教師であるハイラム・ビングハムがアベイアンに到着しました。彼はボストンを拠点とするアメリカの宣教師グループの一員で、ハワイに最初に到着した著名な宣教師ハイラム・ビングハムの息子でした。彼と彼の妻は、ハワイ人の牧師夫妻と共にアベイアンに到着しました。彼が上陸したコイナワ村には、上陸100周年を記念して記念碑が建てられました。

カトリック教会もアベイアンで重要な役割を果たしており、1907年10月にはコイナワ村に聖ロザリー教会が建立されました。ベルギー出身の宣教師ファザー・イオアンの指揮の下で建設され、彼はアベイアンを深く愛し、彼の出身地にちなんで彼の住んでいた村はボロティアン村と名付けられました。

教育機関としては、1939年に創立されたセント・ジョセフ大学が最も重要です。卒業生には、キリバスの現大統領であるアノーテ・トングと前大統領であるテブロロ・ティートが含まれています。

交通

アベイアン環礁へのアクセスは、アベイアン島にあるアベイアン環礁空港を利用します。キリバス航空が、アベイアンとマラケイ、北タラワのボンリキ国際空港を結んでいます。

アベイアン環礁は、その美しい自然と豊かな文化、そして歴史的な背景を持つ魅力的な島です。キリバスを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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