アマンディーヌ・ブシャール

アマンディーヌ・ブシャール

アマンディーヌ・ブシャール（Amandine Buchard、1995年7月12日 - ）は、フランス・バニョレ出身の柔道家です。48kg級と52kg級を主戦場とし、国際舞台で目覚ましい活躍を見せています。マルティニーク系の血を引いています。

人物と経歴

幼少期から柔道を始め、早くからその才能を開花させました。2011年のヨーロッパカデ選手権48kg級で2位、世界カデでは3位入賞を果たし、国際舞台への足掛かりを築きます。2013年の世界ジュニアでは、準々決勝で山崎珠美選手に勝利するも、準決勝で敗れ3位となりました。団体戦では日本に敗れ2位に終わりましたが、グランプリ・アブダビでは世界チャンピオンを破り、優勝を飾るなど、着実に実力をつけていきました。

2014年には、グランドスラム・パリでオリンピック金メダリストを破るなど躍進。世界選手権では3位、世界ジュニア52kg級では優勝を果たしました。しかし、2015年には減量苦や失格などを経験し、苦難の時期もありました。2016年には怪我の影響でリオデジャネイロオリンピックへの出場を断念し、階級を52kg級に上げる決断をしました。

52kg級に転向後も、ブシャールの勢いは止まりません。2017年のグランプリ・デュッセルドルフで2位、2018年の世界選手権で3位入賞を果たすなど、安定した成績を残しました。2019年のグランドスラム・大阪では、宿敵である阿部詩選手を破り、優勝を果たしました。この勝利は、阿部選手の国際大会連勝記録をストップさせるという大きな意味を持ちました。

2021年の東京オリンピックでは、準決勝まで全て一本勝ちという圧倒的な強さを見せましたが、決勝で阿部選手に敗れ、銀メダルを獲得しました。2022年、2023年の世界選手権でも銅メダルを獲得し、常に世界のトップレベルで活躍しています。2024年のパリオリンピックでは、準決勝で敗れるも銅メダルを獲得しました。

得意技は肩車や裸絞からの変化技であるペルビアン・ネクタイ・チョークです。近年は、柔道に加えて7人制ラグビーにも挑戦する意向を示しており、その挑戦から目が離せません。

IJF世界ランキングは1位（2024年8月11日現在）

私生活

ブシャールはレズビアンであることを公表しており、2018年には同じ52㎏級のドイツの柔道家と結婚しましたが、後に離婚しています。

主な戦績

48 kg級、52 kg級ともに数多くの国際大会で優秀な成績を収めています。

2011年 - ヨーロッパカデ選手権　2位
2011年 - 世界カデ　3位
2013年 - グランプリ・アブダビ　優勝
2014年 - 世界選手権　3位
2014年 - 世界ジュニア　個人戦　優勝
2017年 - グランプリ・トビリシ　優勝
2018年 - 世界選手権　3位
2019年 - グランドスラム・バクー　優勝
2019年 - グランドスラム・大阪　優勝
2020年 - グランドスラム・ブダペスト　優勝
2021年 - ワールドマスターズ　優勝
2021年 - ヨーロッパ選手権　優勝
2021年 - 東京オリンピック　2位
2023年 - ワールドマスターズ　優勝
2023年 - ヨーロッパ選手権　優勝
2024年 - 世界選手権　3位
2024年 - パリオリンピック　3位

(出典: JudoInside.com)

外部リンク

アマンディーヌ・ブシャール - オリンピックチャンネル
アマンディーヌ・ブシャール - フランスオリンピック委員会 (フランス語)
アマンディーヌ・ブシャール - Olympedia (英語)
アマンディーヌ・ブシャール - JudoInside.com (英語)
アマンディーヌ・ブシャール - 国際柔道連盟 (英語)
* アマンディーヌ・ブシャール - Alljudo (英語)

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