山崎珠美

山崎珠美：類まれな精神力と卓越した技を持つ女子柔道家

1994年生まれ、神奈川県横浜市出身の山崎珠美選手は、日本の女子柔道界を代表する選手の一人です。48kg級で活躍し、小外刈、大外刈を得意技とする彼女は、類まれな精神力と卓越した技で、数々の大会で輝かしい成績を残してきました。

柔道との出会いから高校時代

幼少期はバスケットボールに親しんでいた山崎選手でしたが、小学校5年生の頃、アテネオリンピックで活躍する谷亮子選手の試合を見て柔道に魅せられます。地元の道場に通い始め、柔道の道を歩み始めました。中学時代はバスケットボール部に所属しながら、週に数回柔道の練習を重ねていましたが、県大会ベスト8という結果に終わりました。

三浦学苑高校に進学した山崎選手は、1999年世界選手権57kg級代表の武田淳子監督の下、徹底した奥襟取りをベースとした独特の柔道スタイルを磨きます。高校3年時にはインターハイ団体戦に出場するも2回戦敗退。個人戦は県予選で敗れ、インターハイ出場は叶いませんでした。しかし、その年の9月、全日本ジュニア選手権で、無名ながら有力選手を次々と撃破。決勝では、すでにシニアで実績のある強豪選手を圧倒し、オール一本勝ちで優勝という快挙を成し遂げました。この活躍は、山崎選手の潜在能力の高さと、並々ならぬ精神力を証明するものでした。武田監督は彼女の精神力について「ちょっとオカシイんじゃないかと思うくらい（笑）」と評するほどでした。

続く講道館杯では決勝に進出するも惜しくも2位。グランドスラム東京でも5位に入賞するなど、高校時代からその実力を発揮しました。

大学時代と国際舞台での活躍

山梨学院大学に進学した山崎選手は、大学時代も数々の大会で活躍します。全日本ジュニア選手権では2連覇こそ逃したものの、学生体重別では優勝。ワールドカップチェジュ大会では、シニアの国際大会で初優勝という栄冠を手にしました。

その後も、全日本ジュニア選手権で2度目の優勝、世界ジュニア選手権で3位入賞を果たすなど、国内外で活躍を続けました。大学時代には体重別選手権で決勝進出を果たすも、惜しくも優勝を逃す場面もありました。東アジア選手権では2位、体重別団体では優勝に貢献するなど、チームとしても貢献しました。

社会人時代：更なる高みを目指して

2016年、自衛隊体育学校に入校した山崎選手は、社会人になってからもその活躍は止まりません。東アジア選手権では優勝、ヨーロッパオープン・オディベーラスでも優勝を飾りました。体重別選手権では念願の初優勝を達成し、「攻めの柔道を徹底できた」とコメントしています。しかし、世界選手権やアジア大会代表には選ばれませんでした。

グランドスラムや講道館杯などでも上位入賞を果たし続け、国際舞台でも活躍しています。2019年には体重別選手権で2位に入賞。IJF世界ランキングでは57位にランクインするなど、世界トップレベルの選手として活躍を続けています。

まとめ

山崎珠美選手は、持ち前の精神力と卓越した技で、数々の困難を乗り越え、日本の女子柔道界を牽引する存在です。類まれな才能と努力を兼ね備えた彼女の今後の活躍に、ますます期待が高まります。持ち前の攻撃的な柔道スタイルで、これからも世界を相手に戦い続けることでしょう。彼女の今後の活躍に目が離せません。

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