アマーレ・スタウダマイアー

アマーレ・スタウダマイアー

概要

アマーレ・カーサレス・スタウダマイアーは、1982年11月16日生まれの元プロバスケットボール選手で、アメリカ合衆国フロリダ州レイクウェールズ出身です。主にNBAのフェニックス・サンズでの活躍が際立っており、ポジションはパワーフォワードでした。

生い立ち

スタウダマイアーは、12歳の時に父親を亡くし、母親も刑務所に出入りしていたため、私生活は困難を伴いました。教育を受けるために5回も高校を転校しなければならなかった彼は、15歳のときにバスケットボールを本格的に始めます。彼の高校でのバスケットボール部活動はわずか2年でしたが、ナイキ・サマーリーグでMVPを獲得するなど、その才能は徐々に知られるようになります。スタウダマイアーはメンフィス大学でのプレーを予定していましたが、家計を助けるために2002年のNBAドラフトでフェニックス・サンズから9位指名を受けてNBA入りを果たしました。

NBAキャリア

高卒ルーキーとしてのスタウダマイアーは前評判が低かったものの、サマーリーグでその才能を示しました。デビューシーズンでは71試合に出場し、平均13.5得点、8.8リバウンド、1.06ブロックを記録しました。彼はプロ入り31試合目で38得点を挙げ、新人王に輝く快挙を遂げました。その後、2004年にはアテネオリンピックにアメリカ代表として参加し、銅メダルを獲得しました。

2004-05シーズンには、スティーブ・ナッシュの加入によってチームは飛躍的に成長し、スタウダマイアーは自己ベストの一試合平均26得点を記録しました。しかし、2005-06シーズンは膝の怪我に悩まされ、わずか3試合の出場で終わりました。復帰した2006-07シーズンはチームがさらに強力になり、オールNBA1stチームに選出されましたが、重要なプレーオフでは厳しい敗北を味わいました。

2010年にFAとなり、ニューヨーク・ニックスと契約。彼の加入によりチームは再生し、プレーオフ進出を果たしました。その後、2015年にダラス・マーベリックスと契約し、同年7月にマイアミ・ヒートに移籍しました。

イスラエルでのプレー

2016年にNBAからの引退を宣言したスタウダマイアーは、元チームのニューヨーク・ニックスと1日契約を結び、引退式を行う予定でしたが、イスラエルのハポエル・エルサレムBCと契約を結び現役を続行しました。そこでいくつかのタイトルを獲得し、2017年に正式に現役引退を表明しました。

プレイスタイル

スタウダマイアーは身体能力が高く、特にインサイドでのプレーが得意でした。彼のスラムダンクは圧巻で、ペリメーターシュートやフリースローも上手にこなす総合的なスコアラーでした。しかし、怪我に悩まされ、健康面がキャリアの課題となりました。

その他の情報

彼は背番号を32から1に変更し、ニックネームの「STAT」は「Standing Tall and Talented」の略です。また、フェニックス市街地に自身のレストランを開店したり、靴のサイズはUSサイズで17（約35センチ）と大きかったりするなど、特色ある人物でもあります。彼の才能は、元チームメイトのシャキール・オニールにも高く評価されました。

受賞歴

• - オールスター出場：2005, 2007, 2008, 2009, 2010, 2011
• - オールNBA1stチーム：2007
• - オールNBA2ndチーム：2005, 2008, 2010
• - オールルーキー1stチーム：2003
• - ルーキー・オブ・ザ・イヤー：2003

スタウダマイアーのキャリアは、多くの挑戦と成功に満ちたものであり、彼の名はNBA史に刻まれています。

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